看護師 過去問
第110回
問81 (午前 問81)
問題文
成人の人体図を別に示す。
意識清明で不整脈( arrhythmia )のある成人の脈拍測定時に一般的に使われる部位はどれか。
意識清明で不整脈( arrhythmia )のある成人の脈拍測定時に一般的に使われる部位はどれか。

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問題
看護師国家試験 第110回 問81(午前 問81) (訂正依頼・報告はこちら)
成人の人体図を別に示す。
意識清明で不整脈( arrhythmia )のある成人の脈拍測定時に一般的に使われる部位はどれか。
意識清明で不整脈( arrhythmia )のある成人の脈拍測定時に一般的に使われる部位はどれか。

- A
- B
- C
- D
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は3です。
A:頸動脈
B:上腕動脈
C:橈骨動脈
D:尺骨動脈
E:大腿動脈
A.B.C.Eは脈拍を触知できる動脈です。この他に浅側頭動脈や足背動脈も脈拍を触知できる動脈です。この問題は「意識が清明」とのことなので、「不整脈」がみられたとしても脈拍測定は橈骨動脈で行って間違いは無いでしょう。
1.頸動脈で脈拍測定を行うのは「意識が無い」場合です。意識不明の患者に遭遇した場合に肩を強くたたき意識の確認と、頸動脈が触れるかどうかと呼吸の確認します。また、頸動脈が触れるということは収縮期血圧が60mmHg以上であることが想定されます。
2.上腕動脈は血圧測定をするときに使用します。
3.橈骨動脈は一般的な脈拍測定の時に使用します。また、橈骨動脈が触知できるということは、収縮期血圧が80mmHg以上であることが想定されます。
4.尺骨動脈は脈拍測定では使用しません。
5.大腿動脈は羞恥心を伴う部位ですので、意識が清明な患者の脈拍測定では使用しません。大腿動脈が触知できるということは、収縮期血圧が70mmHg以上であると想定できます。
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02
正解は3です。
1.Aは総頸動脈です。
総頚動脈では血圧が60mmHg以上の場合に触知できます。
意識消失している場合に総頚動脈にて触知することが多いです。また、橈骨動脈で脈拍が触知できない場合、総頚動脈が選択されます。
2.Bは上腕動脈です。
意識清明時の脈拍測定を行うというよりは、手動で血圧を測定するときに聴診器で聴取する場合に選択されます。橈骨動脈が触知できない場合は上腕動脈を触知することもあります。
3.Cは橈骨動脈です。
主に脈拍触知で最初に触知する場所です。血圧が80mmHg以上の場合に触知できます。
脈拍の測定方法は示指、中指、薬指えお橈骨動脈へ軽く押し当て、15秒か20秒間測定します。脈拍欠損や不整脈の場合はきちんと60秒間測定します。
左右の橈骨動脈を同時に測定し左右差がないかも観察します。
脈拍の正常値は成人で60~100回/分、小児で110~130回/分、新生児では130~145回/分です。
橈骨動脈で脈拍を測定する理由としては皮膚に近い位置にあり、血管の走行に個人差が少ないためです。
4.Dは尺骨動脈です。
尺骨動脈も手首にありますが、橈骨動脈にくらべ脈の触知が困難であり脈拍測定には適切ではありません。
5.Eは大腿動脈です。
大腿動脈は血圧が70mmHg以上の場合に触知できます。
橈骨動脈が触れない場合や血圧が測定できない場合などに触知し脈拍の確認を行います。
大腿動脈は太く触れやすいですが、意識清明の場合の脈拍測定には適しません。
発熱時のクーリングの際に大腿動脈を冷やすとよいとされています。
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03
正解: 3. C
Cは橈骨動脈です。不整脈があっても、一般的に脈拍測定は橈骨動脈で行います。
必ず1分間計測するようにしましょう。
1. →Aは総頸動脈です。
血圧が低下している場合、橈骨動脈や大腿動脈で触知できないことが多いので、総頸動脈で計測します。
総頸動脈で触知できれば、血圧60mmHg以上であると判断できます。
2. →Bは上腕動脈です。
血圧測定時などに主に聴取されます。橈骨動脈で触知できない場合は、上腕動脈を使用する場合もあります。
4. →Dは尺骨動脈です。
橈骨動脈と同じく手首にある動脈ですが、橈骨動脈の方が皮膚に近い部分を走行しており、脈拍が弱い場合でも触知しやすいとされています。
5. →Eは大腿動脈です。
血圧低下時に橈骨動脈が触知できない場合は、大腿動脈で確認することもあります。
大腿動脈が触知できれば、血圧は70mmHg以上であると判断できます。
しかし、鼠径部を露出しなければならず簡便でないため、脈拍測定は一般的には橈骨動脈で行います。
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