看護師の過去問
第110回
午前 問80

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

看護師国家試験 第110回 午前 問80 (訂正依頼・報告はこちら)

カウンセリングの基本的態度で適切なのはどれか。
  • 査定
  • 指示
  • 受容
  • 同化
  • 評価

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は3「受容」です。

カウンセリングとは、悩みや苦しみを抱えている人の相談に乗り、援助・助言・指導を通じて本人の成長や発達、問題の解決をサポートすることです。まずは相談者の悩みを傾聴し、心理カウンセラーとの対話の中で、頭の中や自分の考えを整理してもらうことを目的としています。

1.査定とは調査して決定することを意味します。カウンセリングの基本は傾聴ですので、悩んでいる人に対して調査するような話の聞き方は好ましくありません。

2.指示とは指し示したり、指図することを意味します。傾聴する態度を取るべきところで、指示をするようなことは、カウンセリング時には不適切です。

3.受容とはすべてを受け入れるという意味です。悩みや苦しみを抱えている人に対して、すべて受け入れるように受容的に話を聞く態度がカウンセリング時には求められます。

4.同化とは相手の気持ちなどに感化されて同じ気持ちになることを言います。これも悪くない態度のように思えますが、カウンセリングする立場の人が、相手の話に感化されてしまうのは好ましくありません。相手の気持ちに近づきすぎると、相手にとって適切なカウンセリングが行えないばかりか、カウンセラー自身の心理的負担にもなりかねません。

5.評価とは価値を見定めること、判断することという意味です。カウンセラーに求められるのは対話を通じて本人の成長や発達、問題の解決をサポートすることです。評価することは求められていません。

参考になった数0

02

正解は3です。

カウンセリングの基本的態度の条件には「自己一致」「無条件の肯定的配慮」「共感的理解」の3つが含まれます。

1.査定とはカウンセラーの価値観や判断、私情が含まれている可能性があり「無条件の肯定的配慮」とはなりません。

2.指示は相談者へカウンセラーの意思や意見、感情を押し付けることになる可能性があり「共感的理解」になりません。

3.受容は相談者の話を聞き、受け止めることをいいます。カウンセラーの意思や意見は反映されないため「無条件の肯定的配慮」にあたります。

4.同化は「自己一致」と間違えやすいですが、同化の意味としては『自分と一体のものになること』であり、カウンセラーの意見や意思、価値観へ導き取り込むこととなるため、適切ではありません。

5.評価はカウンセラーの価値観によるものであり「無条件の肯定的配慮」ではないため、誤りです。

参考になった数0

03

正解: 3. 受容

カウンセリングの基本的態度は、相手の話を批判せずにありのままを受け入れ、共感することです。

受容は、言葉によるものだけでなく、相槌などの非言語的なものも用いて、相手を受け入れることで安心感を生むことができます。

1. →査定は、相手の考えなどを調査して決めることです。

カウンセリングでは評価・批判はせず、相手を無条件に肯定する配慮が重要となります。

2. →指示は、物事を指し示したり教え示すことです。

カウンセリングではクライアント自身が問題を見つけ、向きあいことができるように、共感し支持することが大切です。

4. →同化は、自分以外のもの(対象や環境)を自分の中に取りこむ働きのことをいいます。

カウンセラーは、クライアントの思いを同化してしまうと精神的負担になることがあります。

5. →評価は、価値を判断することです。

カウンセリングでは評価・批判はせず、相手を無条件に肯定する配慮が重要となります。

参考になった数0