看護師の過去問
第110回
午後 問182

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問題

看護師国家試験 第110回 午後 問182 (訂正依頼・報告はこちら)

アルコールを多飲する人によくみられ、意識障害、眼球運動障害および歩行障害を特徴とするのはどれか。
  • 肝性脳症( hepatic encephalopathy )
  • ペラグラ( pellagra )
  • Wernicke<ウェルニッケ>脳症( Wernickeʼs encephalopathy )
  • Creutzfeldt-Jakob<クロイツフェルト・ヤコブ>病( Creutzfeldt-Jakob disease )

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この過去問の解説 (3件)

01

正解はです。

Wernicke<ウェルニッケ>脳症( Wernickeʼs encephalopathy )は、ビタミンB1の欠乏により起こります。

倦怠感やふらつき眼球運動障害、物忘れ、意識障害などが出現します。

偏った食事やアルコール多飲者に見られます。

1.肝性脳症( hepatic encephalopathy )は、肝硬変などによる肝臓機能の低下により、尿素を処理でずアンモニアが体内に溜まることなどによって起こります。

異常行動や羽ばたき振戦(腕を伸ばしたままバタバタと羽ばたくような特徴的な動き)、意識障害が出現します。

2.ペラグラ( pellagra )は、ビタミンB3であるナイアシン欠乏でおこる代謝内分泌疾患です。

手足や顔に左右対称の皮膚炎や色素沈着、嘔吐や下痢などの消化器症状が現れます。進行すると脳機能に障害が起こり、認知症や抑うつ状態などが見られます。

過度なダイエットやアルコール依存症の患者に見られます。

4.Creutzfeldt-Jakob<クロイツフェルト・ヤコブ>病( Creutzfeldt-Jakob disease )は、脳に異常なプリオンタンパクが沈着し脳神経細胞の機能が障害されることにより発症する神経難病です。

認知症、視覚異常、歩行障害などが起こります。数か月で認知症が急速に進行し、ミオクローヌス(不随意運動)を認めます。数年以内に寝たきりの状態になります。

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02

正解: 3. Wernicke<ウェルニッケ>脳症

Wernicke<ウェルニッケ>脳症は、チアミンというビタミンB1が不足する神経系急性疾患です。

アルコール大量摂取が関連しており、意識障害、眼球運動の異常、運動失調がみられます。

1. →肝性脳症は、肝機能低下によりアンモニアなどの毒性物質が蓄積し、脳細胞に障害を引き起こす状態です。

意識障害が生じます。

2. →ペラグラは、ビタミンB群の一つであるナイアシンが欠乏する状態です。

進行すると、脳障害等がみられます。

4. →クロイツフェルト・ヤコブ病は、感染性を有する異常型プリオンが脳に沈着し、脳神経細胞が障害される疾患です。

認知症症状、ふらつき、ミオクローヌスという不規則な震え等が生じます。

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03

正解3 .Wernicke<ウェルニッケ>脳症( Wernickeʼs encephalopathy )

アルコール分解にビタミンB1が使われて欠乏することで起こります。


1 .肝性脳症( hepatic encephalopathy )

肝臓でアンモニアが代謝されずに脳に達することで生じます。

2 .ペラグラ( pellagra )

栄養不足によりニコチン酸の欠乏により起こります。アルコール中毒や不規則な生活の人に見られます。

4 .Creutzfeldt-Jakob<クロイツフェルト・ヤコブ>病( Creutzfeldt-Jakob disease )

狂牛病のことです。異常プリオンを摂取することで発症します。

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