看護師の過去問 第111回 午前 問25
この過去問の解説 (3件)
正解2
解説
感染症法では症状の重さや病原体の感染力などから、感染症を一類~五類の5種の感染症と指定感染症、新感染症の7種類に分類しています
結核は二類感染症に分類されています。
一類感染症
感染力や罹患した場合の重篤性などに基づく総合的な観点からみた危険性が極めて高い感染症。
エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱など。
二類感染症
感染力や罹患した場合の重篤性などに基づく 総合的な観点からみた危険性が高い感染症。急性灰白髄炎、結核、ジフテリアなど。
三類感染症
感染力や罹患した場合の重篤性などに基づく 総合的な観点からみた危険性は高くないものの、特定の職業に就業することにより感染症の集団発生を起こしうる感染症。
コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症など。
四類感染症
人から人への感染はほとんどないが、動物、飲食物などの物件を介して人に感染し、国民の健康に影響を与えるおそれのある感染症。
E型肝炎、A型肝炎、エキノコックス症、黄熱など。
五類感染症
国が感染症発生動向調査を行い、その結果に基づき必要な情報を国民や医療関係者などに提供・公開していくことによって、発生・拡大を防止すべき感染症。
アメーバ赤痢、インフルエンザなど。
「感染症法」では感染力や罹患時の重篤性などに基づいて、感染症を一~五類と新型インフルエンザ等感染症、指定感染症、新感染症に分類しています。
一類感染症は、感染力や罹患時の重篤性において危険性が極めて高い感染症で原則入院となります。
例)エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱など。
二類感染症は、感染力や罹患時の重篤性において、危険性が高い感染症で、状況に応じて入院となる感染症です。
例)重症急性呼吸器症候群(SARS)、急性灰白髄炎(ポリオ)、結核、ジフテリアなど。
三類感染症は、特定の職業に就業することによって集団発生を起こしうる感染症で、特定の職業に対して就業制限などの対応となります。
例)腸管出血性大腸菌感染症、コレラ、細菌性赤痢など。
四類感染症は、動物、飲食物などを介して人に感染する感染症で、動物への措置や、媒介動物の輸入規制などの対応が行われます。ヒトからヒトへはほとんど感染しないと考えられています。
例)デング熱、E型肝炎、A型肝炎、エキノコックス症、黄熱など。
五類感染症は、国が感染症発生動向調査を行い、その結果に基づき必要な情報を国民や医療関係者などに提供・公開していくことによって、発生・拡大を防止すべき感染症で、発生動向調査のみ行います。
例)梅毒、後天性免疫不全症候群(エイズ)、インフルエンザなど。
正解は2です。
感染症法で結核は二類に分類されます。結核の他にも、急性灰白髄炎、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(SARAコロナウイルスに限る)、鳥インフルエンザがあります。
1:一類はエボラ出血熱、クリミア、コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ベスト、マールブルグ病、ラッサ熱が含まれます。
3:三類は、コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフスが分類されます。
4:四類は、E型肝炎、A型肝炎、黄熱、Q熱、狂犬病、炭疽、鳥インフルエンザ(H5N1およびH7N9を除く)、ボツリヌス菌、マラリア、野兎病などがあります。
5:五類は、インフルエンザ(鳥インフルエンザ・新型インフルエンザは除く)ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く)、クリプトスポリジウム症、後天性免疫不全症候群、性器クラミジア感染症、梅毒、麻しん、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症などがあります。
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