看護師の過去問 第111回 午前 問29
この過去問の解説 (3件)
多発性筋炎は、主に体幹や四肢近位筋・頸筋・咽頭筋などの筋細胞の変性・壊死・萎縮をきたす自己免疫性の炎症性筋疾患で、典型的な皮膚症状を伴う場合は、皮膚筋炎と呼ばれます。
皮膚筋炎の特徴的な皮膚症状は、ヘリオトロープ疹(眼瞼の紫紅色の紅斑)、ゴットロン徴候(手指関節背側の紅斑)です
環状紅斑は、丸みを帯び、赤みを呈した皮膚症状で大きさや出現する部位はさまざまです。
シェーグレン症候群や全身性エリテマトーデスなどの膠原病を背景として発症することがあります。
蝶形紅斑は、全身性エリテマトーデスの患者に特徴的にみられる顔面の皮疹で、両側の頬部と鼻に広がる紅斑です。
ディスコイド疹は、全身性エリテマトーデスの患者に特徴的にみられる皮疹です。
顔面、耳介、頭部、関節背面などによくみられ、当初は紅斑であるが、やがて硬結、角化、瘢痕、萎縮していきます。
ヘリオトロープ疹は、眼瞼の紫紅色の紅斑で、皮膚筋炎の特徴的な皮膚症状です。
正解4
皮膚筋炎とは自己免疫性の炎症性筋疾患で、主に体幹や四肢近位筋、頸筋、咽頭筋などの筋力低下を来します。典型的な皮疹を伴うものを皮膚筋炎と呼んでいます。
1.環状紅斑はシェーグレン症候群、全身性エリテマトーデスなどの症状です。
2.蝶形紅斑は全身性エリテマトーデスの症状です。
3.ディスコイド疹は全身性エリテマトーデスの症状です
4.ヘリオトロープ疹は皮膚筋炎に特徴的な顔面皮膚症状で、ヘリオトロープ疹と呼ばれます。上眼瞼の浮腫性かつ紫紅色の紅斑が出現します。
正解は4です。
皮膚筋炎は多発性筋炎の症状に加えて、皮膚に現れる皮膚症状です。症状をしては、手指の関節背面に落屑を伴う紅斑のゴットロン徴候や両上眼瞼部の紫紅色の浮腫性紅斑のヘリオトロープ疹があります。
1:環状紅斑はシェーグレン症候群で認められる症状です。環状に赤くなる皮疹の状態です。
2:蝶形紅斑は全身性エリテマトーデスで認められる症状です。顔に蝶型にあらわれます。
3:ディスコイド疹は全身性エリテマトーデスで認められる症状です。顔面や耳介、頭部や関節背部にみられ、はじめは紅斑ですが、徐々に硬結や角化、瘢痕、萎縮をきたしていきます。
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