看護師の過去問
第111回
午前 問63
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問題
看護師国家試験 第111回 午前 問63 (訂正依頼・報告はこちら)
避妊法について適切なのはどれか。
- 経口避妊薬は排卵を抑制する。
- コンドーム法の避妊効果は99%以上である。
- 基礎体温法は月経が不順な女性に有用である。
- 子宮内避妊器具〈IUD〉は性交のたびに挿入が必要である。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 1 です。
避妊法の種類は以下の通りです。
コンドーム法・殺精子剤・ペッサリー法・子宮内避妊器具(IUD)・経口避妊薬(ピル)・オギノ式避妊法・基礎体温法
1.経口避妊薬はゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)の分泌を抑制し、これにより排卵を促進する下垂体ホルモンの分泌を抑制します。結果妊娠しにくくなる効果が表れるため、効果が高いです。
2.コンドーム法では正確な使用の場合でも数%の失敗があると言われています。
3.基礎体温法は月経不順の女性ではなく、月経周期が規則的な女性に用います。
また、睡眠や体調の影響も受けやすく、避妊の確実性は低いです。
4.IUDは子宮内に装具を挿入して、受精卵の着床を妨げる方法です。
IUDはその都度挿入するものではなく、一度の挿入で数年間の効果が期待できます。
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02
受胎調節には妊娠を避ける避妊法と、永久に妊娠を不可能にする不妊法があります。
経口避妊薬(ピル)は、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの合剤を連日内服することで排卵を抑制する方法です。避妊効果は最も確実です。処方に関しては医師の診察が必要となります。
コンドーム法は、精子が膣の中に侵入しないように妨げる方法です。ゴムのため、小さな穴が空いている恐れがあり、確実な避妊方法とは言えません。
基礎体温法は、睡眠や体調の影響を受け、排卵日の推定が難しく、避妊の効果は低いとされています。
子宮内避妊器具(IUD)は、子宮内に装着具を挿入して、受精卵の着床を妨げる方法です。男性の協力を必要とせず、一度の装着で長期間の効果が期待でき、避妊効果もピルに次いで高いです。
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03
避妊法は複数を組み合わせて実施することで、効果を確実にします。
経口避妊薬はエストロゲンとプロゲステロンの合剤です。
これらのホルモンの濃度が高まると、脳が「妊娠した」と錯覚し、視床下部や下垂体からのホルモン分泌を停止させ、排卵が抑えられます。
コンドームを使用することによる避妊効果は85%程度と言われています。
基礎体温法では月経が正常な場合に、排卵による体温の変化やそのパターンを知ることにより、避妊を目指す方法です。
月経が不純な状態では、基礎体温は2層性を呈さない場合が多く、排卵による体温の変化を確認することは困難です。
また、月経が正常であっても、毎月同日に排卵があるわけではないため、避妊法としての効果は低いと言われています。
IUDは一度装着すると、数年にわたって避妊効果があるとされています。
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