看護師の過去問
第111回
午前 問64

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問題

看護師国家試験 第111回 午前 問64 (訂正依頼・報告はこちら)

マタニティブルーズ(maternity blues)について正しいのはどれか。
  • 意欲低下が主症状である。
  • 症状は2週間以上持続する。
  • 好発時期は産後1か月ころである。
  • 産後のホルモンの変動が要因となる。

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この過去問の解説 (3件)

01

マタニティーブルーズとは、産褥期に見られる軽度抑うつ状態や涙もろさを症状とする一過性の現象、症候群です。一般的には産後3〜5日に発症しやすく、産後2週間程度で自然と改善していきます。ここでは、簡単な説明にしますが、詳しく理解することが必要です。

選択肢1. 意欲低下が主症状である。

症状は、涙もろさ、気分不安定、イライラする、不安に襲われるなど精神的症状が主に出現します。人にもよりますが、意欲低下は主症状ではありません。

選択肢2. 症状は2週間以上持続する。

一過性のもので人にもよりますが、定義として2週間以上経過しません。

選択肢3. 好発時期は産後1か月ころである。

好発時期は、3〜10日とされています。

選択肢4. 産後のホルモンの変動が要因となる。

出産を終えたことによるホルモンバランスの変化と考えられています。よって正解です。

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02

マタニティブルーズは、産後数日から2週間程度の間に起こります。ふいに涙が止まらなくなったり、イライラ、落ち込みなどの精神症状です。出産による急激な女性ホルモン(エストロゲン)の低下など内分泌環境の変化に伴って起こると言われています。

選択肢1. 意欲低下が主症状である。

人によって症状は違いますが、情緒が不安定、不眠、集中力の低下などを感じる人もいます。意欲低下は産後うつの症状と考えられるため、意欲低下が見られる場合はマタニティブルーズから産後うつに移行している可能性があり、注意が必要です。

選択肢2. 症状は2週間以上持続する。

マタニティブルーズは通常、産後10日程度で改善します。2週間以上経過しても改善がない場合、産後うつに移行していくこともあるため、注意が必要です。

選択肢3. 好発時期は産後1か月ころである。

マタニティブルーズの好発時期は、産後数日〜10日程度です。

選択肢4. 産後のホルモンの変動が要因となる。

産後は急激な女性ホルモン(エストロゲン)の低下など内分泌環境の変化が起こります。また育児によって睡眠などの生活習慣が乱れることにより、ホルモンバランスが不安定になることが要因と言われています。

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03

正解は 4 です。

マタニティーブルーズは、産褥期に涙もろさ、不安感、疲労感、不眠、怒りっぽさなどの症状がみられます。発症は産褥3~10日で、数日以内に症状は消失します。

1.意欲低下が主症状として現れるのは産後うつ病です。

2.マタニティーブルーズの症状は数日間で消失する一過性のものです。

2週間以上、抑うつ状態が持続する場合は産後うつ病の可能性があります。

3.好発時期は1か月頃ではなく、産後3~10日ごろで、ピークは3~5日です。

4.分娩後の内分泌のバランスが崩れることや育児への精神的負担が主に原因に挙げられます。

よって産後のホルモンの変動は、マタニティーブルーズの要因になります。

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