看護師の過去問
第111回
午後 問46
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問題
看護師国家試験 第111回 午後 問46 (訂正依頼・報告はこちら)
ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉感染症(human immunodeficiency virus infection)で正しいのはどれか。
- 空気感染する。
- 無症候期がある。
- DNAウイルスによる。
- 血液中のBリンパ球に感染する。
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この過去問の解説 (3件)
01
ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉とは、Tリンパ球やマクロファージなどの免疫細胞に感染するウイルスです。
HIVは血液、精液、膣分泌液、母乳に主に含まれ、粘膜や傷口を通して感染します。
×:誤り
HIVは空気感染しません。
主な感染経路は性行為による感染、血液感染、母子感染です。
HIV感染の約8割が、性行為による感染です。
○:正しい
感染初期は免疫機能が正常に働くため、ウイルス量が減少して症状は改善します。その後症状のない期間が数年~10数年続きますが、HIVはリンパ球を破壊しながら増え続けます。
×:誤り
HIVは遺伝情報をDNAとしてではなく、RNAとして蓄えているRNAウイルスです。
×:誤り
HIVはTリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)に感染します。
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02
今回は「ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉感染症」に関する問題です。
ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉感染症は、免疫担当細胞(主にCD陽性リンパ球)がHIVに感染することで、免疫系が破壊されていく進行性の伝染性疾患をいいます。
主な原因はHIV感染者の体液に含まれるHIVが、粘膜や傷口から体内に侵入することで感染し、主な感染経路は性行為、血液を介した感染、母子感染になります。
HIV感染症の症状は風邪のような症状が数日~数週間程度続き、自然に落ち着く感染初期、感染初期から数年~数十年間のCD陽性リンパ球が減少するが症状がない無症候期、免疫が低下し日和見感染や関連の悪性腫瘍を生じるAIDS発症期に大きく分けられます。
HIV感染症の治療方法はまだ根本的な治療薬やワクチンは存在しないため、AIDS発症を遅らせる、または症状を遅らせる抗HIVが行われています。
ヒト免疫不全ウイルス感染症は粘膜や傷口からHIVが体内に侵入することで感染します。
主な感染経路は性行為、血液を介した感染、母子感染になります。
よって、選択肢の記述は不正解です。
ヒト免疫不全ウイルス感染症の経過には感染初期、無症候期、AIDS発症期があります。
よって、選択肢の記述は正解です。
HIVはRNAウイルスに分類されます。
よって、選択肢の記述は不正解です。
HIVは血液中のCD4受容体をもつT細胞に感染します。
よって、選択肢の記述は不正解です。
今回は「ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉感染症」に関する問題でした。
この問題を契機にHIV感染症に関する知識を身に着けておくことをオススメします。
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03
正解は2です。
各選択肢については以下の通りです。
1 .感染経路は性行為、血液を介した感染、母子感染などです。
2 .HIVは約1か月の【急性期】、数年から10数年の【無症候期】、【AIDS発症】といった経過をたどります。
3 .RNAウイルスです。
ウイルスはDNAウイルス(ヘルペスウイルス、アデノウィルス、HBV、HPV、天然痘ウイルスなど)とRNAウイルス(コロナウイルス、ロタウイルス、ノロウイルス、RSウイルス、インフルエンザウイルス、麻疹ウイルス、HIV、HCV)に分けられます。
4 .血液中のCD4受容体をもつTリンパ球(ヘルパーT細胞など)に感染します。
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