看護師 過去問
第111回
問171 (午後 問51)
問題文
高齢者が術後に呼吸器合併症を発症しやすい理由はどれか。
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問題
看護師国家試験 第111回 問171(午後 問51) (訂正依頼・報告はこちら)
高齢者が術後に呼吸器合併症を発症しやすい理由はどれか。
- 1秒率の減少
- 残気量の減少
- 嚥下反射の亢進
- 気道の線毛運動の亢進
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は1です。
まずは、高齢者の特徴として持病が多い、予備能力が低下していることが挙げられます。これを念頭に置いて選択します。
各選択肢については以下の通りです。
1:1秒率の減少→1秒率は肺活量の測定に使用します。加齢で肋間筋の筋力が低下するため、1秒率は減少します。
2:残気量の増加→加齢で肺活量が低下するため残気量は増加します。
3:嚥下反射の低下、4:気道の線毛運動の低下→加齢により嚥下反射、咳反射、気道の線毛運動は低下します。このため、誤嚥性肺炎を引き起こしやすい状態となります。
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02
術後の呼吸器合併症には、無気肺や肺炎、低酸素血症が挙げられます。
呼吸機能低下、高齢、喫煙、肥満、開胸開腹手術は、術後の呼吸器合併症の危険因子です。
○:正しい
1秒率とは、深く息を吸って一気に吐き出した空気量(努力性肺活量)に対し、最初の1秒間で吐き出した量の割合を示したものであり、呼吸機能を示す指標の一つです。
1秒率が70%以下の場合、術後呼吸器合併症のリスクが高くなります。
×:誤り
残気量とは、息を最大量吐き出した後に肺の中に残っている空気の量です。
加齢により肺の弾力が低下すると、息を吐きだす力が低下し、残気量は増大します。
×:誤り
高齢になるほど嚥下反射は低下し、誤嚥のリスクが高くなります。
×:誤り
気道の線毛運動には、吸い込んだ空気中の細菌やウイルスなどの異物を排除する役割があります。
高齢になるほど線毛運動は低下し、気道浄化機能も低下するため、感染症になりやすいです。
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03
今回は「高齢者が術後に呼吸器合併症を発症しやすい理由」に関する問題です。
人は加齢とともに身体のさまざまな器官に変化が起こります。
特に高齢者になると、身体のさまざまな器官の変化は顕著に健康状態へ影響を及ぼします。
高齢者の身体的特徴を理解しているかが、今回の問題を解答するためには必要となります。
1秒率の測定は呼吸機能検査に使用される語句です。
高齢者になると、胸郭が硬く、呼吸筋力も低下するため、1秒率は減少します。また残気量は増加、肺拡散能は低下するといわれています。
その結果、成人よりも術後に呼吸器合併症を引き起こしやすいといえます。
よって、選択肢の記述は正解です。
高齢者になると、胸郭が硬く、呼吸筋力も低下するため、残気量は増加します。
よって、選択肢の記述は不正解です。
高齢者になると、う歯や歯周病が進行し歯を失うことや舌の運動機能の低下、咀嚼(食物を噛む)能力の低下、唾液の分泌量が減少するなどが原因で摂食嚥下機能の低下しやすくなります。
つまり、嚥下反射は低下し、誤嚥をしやすいといえます。
よって、選択肢の記述は不正解です。
高齢になると、気道の繊毛運動は低下します。
また嚥下反射も低下するため、誤嚥しやすいといえます。
よって、選択肢の記述は不正解です。
今回は「高齢者が術後に呼吸器合併症を発症しやすい理由」に関する問題でした。
今回の問題を契機に高齢者の身体的特徴を押さえておくことをオススメします。
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