看護師の過去問
第111回
午後 問50
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
看護師国家試験 第111回 午後 問50 (訂正依頼・報告はこちら)
乳癌(breast cancer)の患者に対する抗エストロゲン薬の副作用はどれか。
- 低血糖
- ほてり
- 肺線維症(pulmonary fibrosis)
- 末梢神経障害
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
乳癌はエストロゲンによって増殖が促進されるため、抗エストロゲン薬が治療に用いられます。
×:誤り
抗エストロゲン薬には、低血糖の副作用はありません。
エストロゲンは、血糖値の上昇を抑えるインスリンの作用を向上させます。
○:正しい
抗エストロゲン薬の副作用に、ほてり・のぼせがあります。
体内のエストロゲンが減少すると体温調節がうまくできなくなるためです。
×:誤り
抗エストロゲン薬には、肺線維症の副作用はありません。
×:誤り
抗エストロゲン薬には、末梢神経障害の副作用はありません。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
02
今回は「乳癌の治療である抗エストロゲン薬」に関する問題です。
乳癌は乳房に発生する癌で、日本人女性では胃がんに次いで多く、毎年3万人が発症しているといわれています。
乳房のなかでも乳管上皮で約90%以上、小葉は約5~10%が好発部位になります。
症状としては、乳房のしこりやえくぼ、赤く腫れる、乳房の分泌物などがあります。
また乳癌はエストロゲンによって増殖が促進されるといわれているため、抗エストロゲン薬が有効です。
抗エストロゲン薬の副作用には低血糖はありません。
よって、選択肢の記述は不正解です。
抗エストロゲン薬を服用すると、更年期障害と同様な症状が現れるといわれています。
よって、抗エストロゲン薬の副作用としてほてり、のぼせは挙げられ、正解です。
抗エストロゲン薬の副作用には肺線維症はありません。
よって、選択肢の記述は不正解です。
抗エストロゲン薬の副作用には末梢神経障害はありません。
よって、選択肢の記述は不正解です。
今回は乳癌に関する問題でした。
乳癌は日本人女性では胃がんについで発病率が高くなっており、そういう分野は国家試験でも狙われやすい知識だと思います。これを契機に学んでおきましょう。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
03
正解は2です。
女性ホルモン(エストロゲン)をがんの増殖に必要とする乳がんがあり、そのような乳がんには抗エストロゲン薬を使用します。抗エストロゲン薬の副作用は更年期症状に似た症状でほてり、のぼせ、無月経、月経異常です。また長期服用で子宮への影響や血栓などの血液への影響もわずかにあります。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問49)へ
第111回問題一覧
次の問題(問51)へ