看護師の過去問
第111回
午後 問53

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問題

看護師国家試験 第111回 午後 問53 (訂正依頼・報告はこちら)

結晶性知能はどれか。
  • よく利用するスーパーマーケットから自宅までの近道を考える。
  • パソコン教室で操作方法を覚える。
  • 携帯電話に電話番号を登録する。
  • 外国語の単語を暗記する。

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この過去問の解説 (3件)

01

知能は結晶性知能と、流動性知能に分類されます。

結晶性知能は、長年にわたる経験や学習などから獲得する知能です。

60歳頃まで徐々に上昇し、それ以降はなだらかに低下しますが、20代に近いレベルが維持されます。

流動性知能は、新しい情報を獲得し、それを素早く処理・操作する知能です。

30代にピークに達した後、60歳頃までは維持されますが、それ以降は急速に低下します。

選択肢1. よく利用するスーパーマーケットから自宅までの近道を考える。

○:正しい

経験の積み重ねにより得た結果から判断する能力であり、結晶性知能です。

選択肢2. パソコン教室で操作方法を覚える。

×:誤り

新しく獲得した情報を操作する能力であり、流動性知能です。

選択肢3. 携帯電話に電話番号を登録する。

×:誤り

携帯電話の操作を行い、情報を処理する能力であり、流動性知能です。

選択肢4. 外国語の単語を暗記する。

×:誤り

学習により獲得した情報を暗記する能力であり、流動性知能です。

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02

今回は「結晶性知能」に関する問題です。

知能は結晶性知能流動性知能に分けられます。

結晶性知能は経験や学習などから獲得していく知能で、20歳以降も上昇をして高齢になっても安定する特徴があります。

具体的には洞察力、理解力、批判や創造の能力が当てはまります。

一方で流動性知能は、新しい情報を獲得し、それをスピーディーに処理・加工・直観力などが当てはまります。また流動性知能は25歳頃をピークに65歳前後で低下がみられるという特徴があります。

具体的には暗記力、計算力が当てはまります。

選択肢1. よく利用するスーパーマーケットから自宅までの近道を考える。

近道を考えることは今までの経験から判断する能力であるため、結晶性知能に当てはまります。

よって、選択肢の記述は正解です。

選択肢2. パソコン教室で操作方法を覚える。

パソコンの操作方法を覚えるのは新しい情報を獲得し、それをスピーディーに処理・加工する能力になります。

よって流動性知能になるため、不正解です。

選択肢3. 携帯電話に電話番号を登録する。

携帯電話に電話番号を登録することは新しい情報を獲得し、それをスピーディーに処理する能力になります。

よって流動性知能になるため、不正解です。

選択肢4. 外国語の単語を暗記する。

外国語の単語を暗記することは新しい情報を獲得し、それをスピーディーに処理する能力になります。

よって流動性知能になるため、不正解です。

まとめ

今回は「結晶性知能」に関する問題でした。

結晶性知能と流動性知能に関する問題は国試で問われやすいです。

これを契機に2つの違いをしっかり覚えておくことをオススメします。

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03

正解はです。

 知能は結晶性知能流動性知能に分けられます。結晶性知能は個人が長年にわたる経験や教育・学習などから獲得していく知能で、大人になってからも経験とともに増加し、高齢になってからも安定して残ります。流動性知能は新しい環境に適応するために新しい情報を獲得しそれを処理し操作していく知能です。 

 

 選択肢を見ると、よく利用するというキーワードがヒントになります。また、パソコン教室、携帯電話の登録、外国語の暗記は流動性知能と分けられると考えます。

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