看護師の過去問
第112回
午前 問37

窓を開けるだけでは十分な寒冷刺激とは言えません。
寒冷刺激を用いる場合には、冷たいタオルや冷水を直接皮膚に当てる方法が一般的です。

上半身を挙上することで、腹筋の力がかけやすくなり、排尿や排便を促進する効果があります。
また、この体位は仰臥位（寝たままの姿勢）よりも自然な姿勢に近いため、心理的にも排泄がしやすくなります。
排泄援助においては、対象者の身体の動きやすさを考慮しながら、できるだけ楽に排泄できる姿勢を取ることが重要です。

トイレットペーパーを外陰部に当てる行為は尿臭の防止にはつながりません。
尿臭を防ぐには、排泄後の適切な洗浄や清拭が必要です。

便器の底にトイレットペーパーを敷く行為は、飛び散り防止や音を和らげるために行うことがありますが、寝具の汚染防止には直接関係しません。

×：誤り

窓を開ける目的は、排泄による臭いが室内にこもらないようにするためです。

○：正しい

ベッドアップして上半身を軽く起こすとことで腹圧がかけやすくなり、排泄を促進することができます。

×：誤り

外陰部にトイレットペーパーを当てる目的は、周囲に尿が飛び散るのを防ぐためです。

×：誤り

便器の底にトイレットペーパーを敷く目的は、排泄物が便器にこびりつくのを防ぎ、排泄後に便器を洗浄しやすくするためです。

誤りです。窓を開けるのは臭気が室内にこもらないようにするためです。

正解です。ベッドをギャッチアップして上半身を挙上すると、腹圧と努責がかけやすくなるため排泄を促進することができます。

誤りです。外陰部にトイレットペーパーを当てるのは、尿が便器の外に飛び散るのを防ぐためです。

誤りです。便器の底にトイレットペーパーを敷くのは、排泄物の便器へのこびりつきを防ぎ、洗浄しやすくするためです。