看護師の過去問
第112回
午前 問38

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問題

看護師国家試験 第112回 午前 問38 (訂正依頼・報告はこちら)

成人のノンレム睡眠の特徴はどれか。
  • 体温が上昇する。
  • 急速な眼球運動がある。
  • 加齢に伴い時間が長くなる。
  • 睡眠周期の前半にみられる。

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この過去問の解説 (3件)

01

ノンレム睡眠は、身体の回復や成長ホルモンの分泌、記憶の整理に重要な役割を果たす睡眠の一部です。
特に、ノンレム睡眠は睡眠の前半に集中しており、体温低下や筋肉の弛緩が見られるのが特徴です。
レム睡眠と対照的に、眼球運動や夢の活動はほとんどありません。

 

選択肢1. 体温が上昇する。

ノンレム睡眠中は体温が低下します。
これは代謝が抑えられ、身体がエネルギーを節約するための生理的な反応です。
体温が上昇することはノンレム睡眠の特徴ではありません。

 

選択肢2. 急速な眼球運動がある。

急速な眼球運動(Rapid Eye Movement)は、レム睡眠の特徴です。
ノンレム睡眠中は眼球運動がほとんどなく、脳波も穏やかな状態を示します。
身体も静止しており、深い休息状態が保たれます。

 

選択肢3. 加齢に伴い時間が長くなる。

ノンレム睡眠の時間、特に深い睡眠(深睡眠)の割合は、加齢に伴って減少します。
高齢者では浅いノンレム睡眠や夜間の覚醒が増える傾向があり、全体的な睡眠の質が低下します。

 

選択肢4. 睡眠周期の前半にみられる。

正解です。
ノンレム睡眠は、特に深い睡眠段階(深睡眠)が睡眠の前半に集中します。
この時間帯に体が休息し、成長ホルモンの分泌が促進されるため、心身の回復において重要です。
成人の健康な睡眠では、深いノンレム睡眠が夜間の最初の数サイクルで多く見られます。

 

まとめ

ノンレム睡眠は身体の修復や心身のリフレッシュに欠かせない睡眠段階です。
その特徴を理解し、規則的な睡眠習慣を整えることで、質の高い睡眠を得ることができます。

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02

レム睡眠は脳が活発に働いていて、記憶の整理や定着が行われています。

ノンレム睡眠は、脳や肉体は休息している状態です。

それぞれの特徴をおさえておきましょう。

選択肢1. 体温が上昇する。

×:誤り

睡眠中は体温の基準値が下げられ、放熱が活発になり、代謝が低下し、熱産生も少なくなります。

レム睡眠に比べてノンレム睡眠中は、放熱が非常に活発になり、発汗を伴い、体温が大きく低下します。

選択肢2. 急速な眼球運動がある。

×:誤り

急速な眼球運動があるのはレム睡眠です。

レムとはRapid eye movement(球速眼球運動)の頭文字です。

選択肢3. 加齢に伴い時間が長くなる。

×:誤り

加齢に伴いノンレム睡眠は短く、レム睡眠は長くなるため、高齢者は中途覚醒が多くなり、全体的に浅い眠りとなります。

選択肢4. 睡眠周期の前半にみられる。

○:正しい

睡眠はまずノンレム睡眠から始まり、一気に深い眠りに入ります。1時間ほど経過すると徐々に眠りが浅くなり、レム睡眠へと移行します。

このような約90分の周期が、一晩のうちに3~5回繰り返されます。

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03

睡眠ではノンレム睡眠、レム睡眠(急速眼球運動)がおおよそ90分間隔で交互に生じます。

選択肢1. 体温が上昇する。

誤りです。レム睡眠と比較して、ノンレム睡眠中の体温は低くなる傾向があります。

選択肢2. 急速な眼球運動がある。

正解です。

選択肢3. 加齢に伴い時間が長くなる。

誤りです。ノンレム睡眠は加齢によって浅く短くなる傾向があります。

選択肢4. 睡眠周期の前半にみられる。

誤りです。睡眠はまずノンレム睡眠から始まりレム睡眠に移行し、交互に繰り返します。

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