看護師の過去問
第112回
午後 問3

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問題

看護師国家試験 第112回 午後 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

循環式浴槽の水質汚染で発症するのはどれか。
  • コレラ(cholera)
  • A型肝炎(hepatitis A)
  • レジオネラ肺炎(legionella pneumonia)
  • 後天性免疫不全症候群<AIDS>(acquired immunodeficiency syndrome)

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題でおさえておくべきポイントは、感染症の感染経路についてです。

各選択肢については、以下のとおりです。

選択肢1. コレラ(cholera)

コレラとは、代表的な経口感染症のひとつです。

主にコレラ菌で汚染された水や食物を摂取することによって感染します。

主な症状は、下痢や嘔吐です。

アフリカ、アジア、中南米の一部の地域で流行しています。

選択肢2. A型肝炎(hepatitis A)

A型肝炎とは、A型肝炎ウイルス(HAV)感染による疾患です。

HAVは糞便中に排泄され、経口感染(糞口感染)により伝藩するのがほとんどですが、

性行為や輸血による血液感染もあります。

主な症状は、一過性の急性肝炎です。

選択肢3. レジオネラ肺炎(legionella pneumonia)

レジオネラ肺炎とは、レジオネラ属菌に汚染されたエアロゾルを吸入することで感染します。

主なエアロゾル感染源として、冷却塔水、加湿器、循環式浴槽などが報告されています。

主な症状は、肺炎による呼吸器症状です。

選択肢4. 後天性免疫不全症候群<AIDS>(acquired immunodeficiency syndrome)

後天性免疫不全症候群(AIDS)は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染による疾患です。

主に感染源となるのは、精液、膣分泌液、血液、母乳などの体液であり、接触感染血液感染です。

HIVに感染してから、おおよそ10年程度の無症状期間を経て、

免疫力の低下により日和見感染や悪性腫瘍、神経障害などの症状が出現します。

まとめ

感染症の種類や症状、感染経路については

頻繁に国家試験に出る傾向にあります。

十分に理解し、覚えておきましょう。

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02

感染症は、症状だけでなく、

感染経路についても覚えましょう。

選択肢1. コレラ(cholera)

コレラは、

患者や保菌者の便中のコレラ菌に汚染された食物や水による経口感染によって感染します。

循環式浴槽の水質汚染ではありません。

選択肢2. A型肝炎(hepatitis A)

A型肝炎は、A型肝炎ウイルスが原因であり、

汚染された飲食物の摂取による経口感染、性交渉を含む糞口感染で感染します。

循環式浴槽の水質汚染ではありません。

選択肢3. レジオネラ肺炎(legionella pneumonia)

レジオネラ肺炎は、主にレジオネラ属菌に汚染されたエアロゾルの吸入などによって、

細菌が感染して発症します。

主な感染源として、冷却塔水や加湿器、循環式浴槽があります。

選択肢4. 後天性免疫不全症候群<AIDS>(acquired immunodeficiency syndrome)

後天性免疫不全症候群(AIDS)は、

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染によって生じます。

主な感染経路は性感染、母子感染、

針刺し事故や注射器の共用などの血液を介した感染です。

循環式浴槽の水質汚染ではありません。

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