看護師の過去問
第112回
午後 問19
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問題
看護師国家試験 第112回 午後 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
不活動状態が持続することで生じるのはどれか。
- 廃用症候群(disuse syndrome)
- 緊張病症候群(catatonia syndrome)
- 慢性疲労症候群(chronic fatigue syndrome)
- シックハウス症候群(sick house syndrome)
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この過去問の解説 (3件)
01
不活動状態とは、過度に安静にした状態や活動性が低下して寝たきりになった状態を指します。
○:正しい
廃用症候群とは、長期間にわたって不活動状態が続くことで、筋萎縮、関節拘縮、心機能低下、誤嚥性肺炎、血栓塞栓症、うつ状態など、身体や精神に生じた様々な状態を指します。
×:誤り
緊張病症候群とは、カタレプシー、反響現象、常同症、昏迷などの特徴的な症状を呈する精神運動の障害です。
原因は精神疾患などであり、不活動状態ではありません。
×:誤り
慢性疲労症候群とは、客観的異常が認められない状況で、日常生活に支障をきたすほどの重度の疲労感が長時間続く状態です。
原因は明らかになっていません。
×:誤り
シックハウス症候群とは、住宅の建材等から発生する化学物質による健康被害のことです。
不活動状態との関連はありません。
緊張病症候群や慢性疲労症候群などの症候群が選択肢に含まれますが、問題文の「不活動状態」に着目すれば、平易な問題です。
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02
この問題でおさえておくべきポイントは、不活動状態が続くとどうなるかということです。
各選択肢については、以下のとおりです。
廃用症候群とは、安静状態が長期にわたって続くことにより、
様々な心身の機能低下等をきたすことをいいます。
特に、病床で寝たきり状態でいることによって起こることが多くあります。
よって、この選択肢が正解となります。
緊張病症候群とは、カタトニアといい、
長時間動きが止まってしまう、動作が遅くなってしまうなどの
体の動きが低下する症状を起こす症候群です。
15歳~19歳ごろに発症することが多いといわれています。
精神疾患(統合失調症など)、神経疾患(てんかん・パーキンソン病など)、
身体疾患(SLEなど)と、様々な原因により起こります。
慢性疲労症候群とは、これまで健康に生活していた人が、
ある日突然原因不明の激しい倦怠感におそわれ、
健全な社会生活がおくれなくなってしまうことをいいます。
倦怠感に加え、強度の疲労感と脱力や抑うつといった様々な症状が出現し、
おもに薬物療法を中心とした治療が行われます。
シックハウス症候群とは、近年の住宅の高気密化により、
化学物質等で室内の空気が汚染され、様々な体調不良をきたすことをいいます。
廃用症候群に関する問題は、国家試験に頻出します。
用語の意味も含めて覚えておきましょう。
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03
廃用症候群の原因や予防法は国家試験でも出題されることがあります。
覚えておきましょう。
正しいです。
廃用症候群は、活動性や運動量の低下した安静状態が続くことにより、
全身の機能低下が起こることをいいます。
緊張病症候群は、興奮・昏迷、カタレプシー、反響言語・動作などの
特徴的な症状を示す症候群です。
原因は統合失調症やうつ病、双極性障害、脳炎などによる器質性精神病などがあります。
不活動状態の持続が原因ではありません。
慢性疲労症候群は、
日常生活を送れないほどの重度の疲労感が長期間続く状態をいいます。
原因はわかっていません。
シックハウス症候群は、
化学物質を放散する建材・内装材・家具等の使用により、
様々な症状を引き起こす健康障害の総称です。
原因は化学物質であり、不活動状態が原因ではありません。
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