看護師の過去問 第112回 午後 問18
この過去問の解説 (3件)
グリセリン浣腸は、肛門にグリセリン液を注入して排便を促します。
自然排便が困難な患者さんや、腸管検査・手術前の患者さんに対して実施されます。
×:誤り
グリセリン浣腸液の温度が体温よりも低いと、腸内の毛細血管が収縮して血圧上昇させたり、腸攣縮になる可能性があります。
×:誤り
グリセリン浣腸液の温度が体温よりも低いと、腸内の毛細血管が収縮して血圧上昇させたり、腸攣縮になる可能性があります。
○:正しい
グリセリン浣腸液は、体温程度に温めて使用するのが適切です。
温熱刺激で腸粘膜を適度に刺激し、蠕動運動を促進させます。また、患者さんが気持ちよく感じる温度は、直腸温より高めの温度です。
×:誤り
グリセリン浣腸液の温度が体温よりも高い50℃だと、腸粘膜を損傷する危険性があるため、誤りです。
グリセリン浣腸とは、主に便秘時や、検査・手術前処置として用いられ、
肛門にグリセリンを入れて排便を促すことをいいます。
使用時にはいくつかの注意点があります。
・使用時の体位:左側臥位。立位での使用により直腸穿孔のリスクがあります。
・ストッパーが直腸内に残留しないように、押し込み過ぎに注意します。
・成人の挿入深さ:6~10cm
・浣腸液を最適な温度にして使います。(温度についての詳細は以下のとおりです)
20℃は、浣腸液の温度としては低すぎます。
低温で使用すると、腸壁の毛細血管が収縮して血圧を上昇させたり、
寒気を起こすことがあります。
30℃は、浣腸液の温度としては低すぎます。
低温で使用すると、腸壁の毛細血管が収縮して血圧を上昇させたり、
寒気を起こすことがあります。
浣腸液使用時の最適温度は、40℃です。
直腸温(約37.5℃~38℃)よりやや高めにして、
直腸壁を適度に刺激し、腸蠕動を促す目的があります。
50℃は、浣腸液の温度としては高すぎます。
43℃以上の高温で使用すると、
腸粘膜に炎症を起こしてしまします。
グリセリン浣腸は臨床現場でもよく使用します。
使用時の注意点について、覚えておいてください。
グリセリン浣腸は基本技術ですが、
腸粘膜の損傷や、腸管穿孔、迷走神経反射等のリスクもあるため
注意して行う必要があります。
低温でのグリセリン浣腸は、
腸壁の毛細血管が収縮し血圧上昇を引き起こしたり、
悪寒を引き起こしたりする可能性があり、適切ではありません。
低温でのグリセリン浣腸は、
腸壁の毛細血管が収縮し血圧上昇を引き起こしたり、
悪寒を引き起こしたりする可能性があり、適切ではありません。
正しいです。
一般的に直腸温程度がよいとされています。
腸管を軽度に刺激して、適度の蠕動運動を起こさせ、
自覚的にも気持ち良く感じる温度が約40℃です。
体温より高い50℃では、
腸粘膜を損傷する恐れがあり、危険です。
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