血圧測定の技術については、マンシェットの幅・マンシェットの巻き方・測定時の姿勢を覚えておきましょう。
×：誤り
成人では14cmのマンシェットを用いるべきであるため、誤りです。
幅の狭いマンシェットを用いると、血圧が高く測定されてしまいます。
×：誤り
マンシェットの下端は肘窩より2～3cm中枢側になるように巻くため、誤りです。
○：正しい
血圧変動を避けるため、マンシェットは心臓と同じ高さに巻く必要があります。
×：誤り
マンシェットと腕の間には指が1、2本入る程度の強さで巻くため、誤りです。
マンシェットを緩く巻くと、血圧は高く測定されてしまいます。
基礎看護技術である、血圧測定に関する問題です。
各選択肢については、以下のとおりです。
最適なマンシェットの幅は、成人上腕で１４ｃｍです。
マンシェットの幅が広すぎると最高血圧が低めに測定され、
狭いと高めに測定されてしまいます。
マンシェットの下端と肘窩との間は、２～３ｃｍ開けます。
肘窩と重なってはいけない理由は、
上腕動脈の走行に合わせるためと、
肘関節部分をあけて聴診器を当てて正確な聴診をするためです。
血圧は重力の影響を受けるため、心臓と同じ高さで測定します。
腕を心臓より低くすると血圧は高くなります。
逆に心臓より高くすると血圧は低くなります。
マンシェットと腕の間は、指が１～２本入る程度の強さで巻きます。
きつく締めすぎると、加圧前から血管を圧迫している状態となり、値は低くなります。
逆にゆるいと、正しく巻いたときに比べてさらに加圧しないと血行が止まらないため、値は高くなります。
血圧測定は、基本的な看護技術です。
十分に理解し、技術を習得しておきましょう。
血圧は測定方法の多少の違いでも変動しやすいです。
正しい血圧の測定方法を覚えましょう。
JIS規格では、成人の上腕用は14cm幅です。
マンシェットの下端が、
肘窩の2～3cm中枢側になるように巻くのが正しいです。
正しいです。
マンシェットの装着位置が心臓より高いと、
静水圧の差で血圧は低くなります。
反対に、装着位置が低いと、血圧は高くなります。
目安ですが、
マンシェットと腕の間に指が1～2本入る程度の強さで巻きます。
緩く巻くことにより血圧が高く出てしまうため注意が必要です。
