今回の問題は様々な薬剤の投与方法です。薬剤の種類や内容によって、投与経路が変わるためここでマスターしましょう。
臀部への筋肉内注射は、中殿筋（背中側のおしりの上あたり）に行います。
坐薬は肛門から3～5㎝挿入します。1㎝ほどだと内肛門括約筋により薬剤が外に押し出されてしまいます。
バッカル錠の正しい服用方法は、頬と歯茎の間にはさみ、唾液でゆっくりと溶かし口腔粘膜から吸収させる方法です。
点眼薬は下瞼を少し引き、下眼瞼結膜の中央に1滴ずつ滴下します。
初めてみる薬剤や投与方法がわからない薬剤の場合、焦らず調べてから正しく投与するようにしましょう。
与薬は臨床でも多く行われている看護技術です。ポイントをしっかり押さえておきましょう。
誤りです。筋肉注射は中殿筋や上腕の三角筋に行います。
誤りです。第二関節程度(肛門から3～5cm程度)まで挿入しないと座薬が肛門から出てしまいます。
誤りです。バッカル錠は咬まないで飲み込むのが原則です。
正解です。ただし、まつげに付着しないように注意しましょう。
薬剤の種類や目的により、投与経路や注意点は異なります。それぞれの投与方法の手順をしっかり押さえておきましょう。
臀部への筋肉注射は、中殿筋に行います。
坐薬は、肛門から3～5㎝挿入します。挿入が浅すぎると薬剤が排出されてしまうため、内肛門括約筋より奥に挿入する必要があります。
バッカル錠は、薬剤を臼歯と頬の間に置き、噛まずにゆっくり溶かして服用します。
点眼をする際は、下眼瞼を軽く下方に引っ張り、下眼瞼結膜の中央に薬剤を滴下させます。
