自動体外式除細動器は、医療従事者だけではなく、誰でも使用できる除細動器です。
誰でも使用できるとはいえ、火傷や（最悪の場合）感電のリスクがあるため、安全に正しく使用することが重要です。
胸部が濡れていると電極パッドが正しく貼れず、電気ショックをかけられなかったり、心電図を読み取ることができなかったりします。
このため、一度ふき取ってからしっかりと貼ります。
電極パッドは心臓を挟むように貼る必要があります。
このため、並べて貼っては意味がありません。
心電図の解析中は、正しい心電図を計測するために胸骨圧迫は中断します。
解析中や電気ショックをかける際は、胸骨圧迫は中断します。
心拍が再開されても、患者さんの状態が完全に回復したわけではありません。
自動体外式除細動器は心電図をモニタリングすることができるため、救急隊が来るまで確実に貼り続けましょう。
自動体外式除細動器を安全に正しく使用できるよう、研修などを受けることも大切です。
AEDの使用方法は看護師として知っておきたい内容になります。また、AEDが設置されている箇所も確認しておくとスムーズな対応ができます。ここではAED使用時のポイントについて確認していきましょう。
正解です。胸部が濡れていると電極の流れに障害が起こる原因になります。
誤りです。AEDにも記載がありますが、パッドは2枚のうち1枚は右前胸部に、もう1枚は左脇腹に貼付します。
誤りです。心電図の解析中には身体から離れるよう、AEDから音声指示が流れるようになっています。
誤りです。再度心電図を解析する事があるため、心拍が再開されたからといって直ちに電極パッドをはがしてはいけません。
自動体外式除細動器＜AED＞は、非医療従事者でも使用できる機器です。しかし、正しい方法で使用しないと、効果的な電気ショックが行えないばかりか、感電や火傷のリスクがあります。装着の使用方法だけではなく、注意点や禁忌も一緒に押さえておきましょう。
胸部が濡れていると、心臓に必要な電流が届かない可能性があります。胸部とその周囲を拭いてから、パットを装着しましょう。
電極パットは2枚使用します。それぞれ、右胸の上方（鎖骨下）と左脇腹に貼ります。
心電図の解析中に胸骨圧迫をすることで、解析が正しく行われず、電気ショックが遅れてしまう可能性があります。心電図の解析中は、対象者に触れないようにしましょう。
心拍や呼吸が再開された後も、電源は切らず電極パットは装着したままにしましょう。電極パットは、一度剥がしてしまうと粘着力が下がるため、再利用はできません。
