しびれの部位が「上肢の薬指と小指」であることから、尺骨神経麻痺が疑われます。
尺骨神経は上腕の内側から前腕の内側を通る神経であり、肘部の圧迫や肩関節の内旋などで起こり得ます。
尺骨神経麻痺に関係しづらい動作です。
尺骨神経麻痺に関係しづらい動作です。
肩関節の内旋は尺骨神経に関わるため本肢が正解です。
尺骨神経麻痺に関係しづらい動作です。
尺骨神経は上腕の内側から前腕の内側を走行する神経であることを覚えましょう。
しびれは神経の圧迫によって起こります。設問では薬指と小指のしびれとのことなので、尺側神経麻痺がおこっていることが考えられます。つまり尺側神経を圧迫する選択肢が正答となります。１つずつ確認していきましょう。
誤りです。頸部進展で尺側神経の圧迫は起こりません。
誤りです。回内では拇指と示指が圧迫されるため、橈側神経麻痺がおこりやすくなります。
正解です。肩関節が内旋すると尺側神経が圧迫され、尺側神経麻痺がおこりやすくなります。
誤りです。肘関節の伸展では尺側神経の圧迫は起こりません。
上肢の薬指と小指のしびれを訴えていることから、尺骨神経麻痺を生じている可能性を考える必要があります。尺骨神経は、上腕から手指に及ぶ神経であり、肘の圧迫や肩関節の内旋などで起こることがあります。
頸部の伸展によって、上記症状が起きるとは考えにくいです。
前腕の回内によって、上記症状が起きるとは考えにくいです。
肩関節の内旋により、尺骨神経が圧迫されたため、上記症状が起きたと考えられます。
肘関節の伸展によって、上記症状が起きるとは考えにくいです。
神経の走行を理解していないと、説くのが難しい問題でした。尺骨神経は、鎖骨の下部～肩関節前方～上腕骨の内側上顆の背面～薬指の内側と小指を通ります。設問をよく読み、どの動作が尺骨神経を圧迫するかを考えましょう。
