膀胱留置カテーテルは尿道損傷や尿路感染症のリスクがあるため、ここで管理の仕方を学びましょう。
蓄尿バッグが外出先で重くなってしまうと、行動制限に繋がってしまったり、溜まってしまった尿が逆流してしまったりして感染のリスクが高まる可能性があります。
そのため本肢が正解です。
大腿の内側に固定するのは女性の場合です。
男性は陰茎を下にして固定すると、尿道陰嚢角が圧迫されて尿道損傷を起こすリスクがあるため、陰嚢を上向きにして下腹部に固定します。
見た目を気にしてバッグなどにいれることはありますが、遮光カバーは必要ありません。
カテーテルと蓄尿バッグの接続を外して、尿を破棄することが可能です。
そのため不正解です。
在宅で膀胱留置カテーテルを必要とする人は少なくありません。それは病院でも同じなため、ここで学んでおきましょう。
膀胱留置カテーテルのリスクとして尿路感染が挙げられます。また、カテーテルを使用するリスクとして、カテーテルが引っかかることによる転倒などもあります。それらのリスクを踏まえたうえで１つずつ確認していきましょう。
正解です。外出先で尿を破棄すると、慣れない場所での破棄になることから、開栓した部位からの感染のリスクが高まります。また、畜尿バックが重くなってからの破棄も動作制限による転倒のリスクや尿をこぼすなどのリスクの点からも好ましくありません。
誤りです。これは女性の場合の固定の部位であり、男性は陰茎を腹側に向けた状態で下腹部に固定します。大腿の内側に固定すると、解剖学的な尿道の構造上、尿道を圧迫し尿道損傷を引き起こします。
誤りです。必須ではありませんが、羞恥心への配慮から遮光カバーをかぶせることはあります。
誤りです。接続を外すことで尿が外に流れ、尿を破棄する事が出来ます。セルフケアの観点からも、接続を外して破棄出来るように指導する事が必要になります。
膀胱留置カテーテルは、尿路感染や尿道損傷のリスクがあるため、管理方法をしっかりと押さえておく必要があります。
動作により逆行感染を起こしてしまうリスクがあるため、外出前には尿を破棄することが望ましいです。また、尿が残っていると蓄尿バッグが重くなり、動作が制限されてしまいます。
カテーテルの固定位置は男女によって異なります。女性の場合は、大腿の内側に固定しますが、男性は陰茎を下向きにして固定していまうと尿道陰嚢角が圧迫されて尿道損傷を起こすリスクがあるため、陰茎を上向きにしてカテーテルを下腹部に固定します。
蓄尿バッグを遮光する必要はありませんが、見た目上の問題でカバーをかぶせることはあります。
カテーテルと蓄尿バッグの接続を外すことは可能です。外す時は、尿が漏れないようにキャップを装着し、外出中はキャップを外すことで排泄することができます。
過去には、膀胱留置カテーテルの留置の長さを問う問題が出題されたこともあります。男女によって留置する長さや固定部位が異なるため、復習しておきましょう。
