看護師の過去問
第113回
午前 問39

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

看護師国家試験 第113回 午前 問39 (訂正依頼・報告はこちら)

排痰を促す目的で行うのはどれか。
  • タッチング
  • スクイージング
  • 漸進的筋弛緩法
  • 持続的気道陽圧<CPAP>療法

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

排痰を促す方法としては
体位ドレナージ・吸引・咳嗽介助
ハフィング・加湿などがあります。


それぞれの手技、目的の理解がポイントとなります。

選択肢1. タッチング

×:

患者さんに“手で触れる”行為により、

疼痛緩和、不安解消、信頼関係を構築する目的で行います。

選択肢2. スクイージング

〇:

呼気に合わせ、痰の貯留部位を中枢気道に向かって

絞り込むように圧迫することで

排痰手技末梢の気管支の痰や誤嚥物の移動を目的として行います。

選択肢3. 漸進的筋弛緩法

×:

身体の各部位の緊張、弛緩を繰り返し行い、

身体全体のリラクゼーションを目的として行います。

選択肢4. 持続的気道陽圧<CPAP>療法

×:

睡眠時無呼吸症候群の治療法で、

機械で圧力をかけた空気を鼻から気道に送り気道を広げ、

睡眠中の無呼吸を防止する治療法のことです。

参考になった数0

02

排痰を促すことは、気道の閉塞を防ぎ、呼吸機能を維持するために重要なケアの一つです。

排痰を目的とした方法には、物理的に分泌物を移動させる方法や、

呼吸補助を通じて気道を広げる方法があります。

それでは、各選択肢を確認していきましょう。

選択肢1. タッチング

タッチングは、患者への安心感を与えるために触れる行為で、心理的サポートとして用いられます。

排痰を直接促す目的の方法ではないため、この選択肢は不適切です。

選択肢2. スクイージング

スクイージングは、胸郭を手で圧迫することによって、呼気時に胸腔内圧を高め、

痰を気道の外へ移動させることを目的とする方法です

排痰を促すために効果的なケアの一つであり、この選択肢が正解です。

選択肢3. 漸進的筋弛緩法

漸進的筋弛緩法は、筋肉を意識的に緊張させたり弛緩させたりする方法で、

ストレス軽減やリラクゼーションを目的とします。

排痰を直接促す方法ではないため、この選択肢は不適切です。

選択肢4. 持続的気道陽圧<CPAP>療法

CPAP療法は、持続的な陽圧を気道にかけることで気道の閉塞を防ぎ、

呼吸を補助する治療法です。

主に睡眠時無呼吸症候群や一部の呼吸障害に用いられますが、

排痰を直接的に促す方法ではありません。

この選択肢は不適切です。

まとめ

排痰を促す目的で適切なのは「スクイージング」です。

この方法は、胸郭を圧迫して痰を移動させる効果的なケア方法です。

他の選択肢であるタッチング、漸進的筋弛緩法、CPAP療法は、

それぞれ異なる目的や効果を持つ方法であり、排痰を直接的に促すものではありません。

排痰ケアを適切に理解し、患者の呼吸管理に役立てることが重要です。

参考になった数0

03

排痰を促す目的で行うのは、「スクイージング」です。

スクイージングは、胸部を圧迫して痰の排出を助ける方法であり、患者が咳をしやすくなるように支援する手技です。

 

 

選択肢1. タッチング

タッチングは、身体や手を優しく触れることで安心感を与え、リラックスさせることを目的としたケア技術です。

精神的な安定を図り、患者とのコミュニケーションを深めるために行われます。

 

選択肢2. スクイージング

スクイージングは、呼気の際に胸部を圧迫することで、気道内の痰を上方へ移動させやすくする技術です。

特に、咳嗽力(咳をする力)が弱い患者に対して有効で、看護師や医療従事者が手で胸部をサポートしながら圧迫することで、効果的に痰の排出を促します。

これにより、気道のクリアランスを改善することが期待できます。

 

選択肢3. 漸進的筋弛緩法

漸進的筋弛緩法は、筋肉の緊張と弛緩を繰り返し行うことで、全身をリラックスさせるための方法です。

リラクゼーションを目的とするため、直接的に排痰を促す技術ではありません。

特に、不安やストレスを軽減することが目的となります。

 

選択肢4. 持続的気道陽圧<CPAP>療法

CPAP療法(Continuous Positive Airway Pressure)は、気道に持続的な陽圧をかけることで気道閉塞を防ぎ、呼吸を安定させる治療法です。

特に、睡眠時無呼吸症候群などで用いられる方法であり、排痰促進のために直接的に行われるものではありません。

 

まとめ

排痰を促すためには、スクイージングのように胸部を圧迫する手技が有効です。

他の方法は、精神的リラックスや気道確保、呼吸補助を目的とするものであり、排痰に直接関わるものではありません。

スクイージングを適切に行うことで、痰が上手く排出できるよう支援することが可能です。

参考になった数0