公認心理師の過去問
第2回(2019年)
午前 問47
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問題
公認心理師試験 第2回(2019年) 午前 問47 (訂正依頼・報告はこちら)
アレキシサイミア傾向の高い心身症患者の特徴について、正しいものを1つ選べ。
- 身体症状より気分の変化を訴える。
- ストレスを自覚しにくいことが多い。
- 身体症状を言葉で表現することが難しい。
- 空想や象徴的な内容の夢を語ることが多い。
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この過去問の解説 (3件)
01
アレキシサイミアは失感情症とも言われ、シフネオスによって提唱された性格特性です(“症”とありますが、病気ではありません)。
心身症発症のメカニズムの説明に用いられることが多く、その特徴として、自分の感情を言語化することが難しい、内省が乏しい、空想力や想像力に欠ける、といったことが挙げられます。
なお、失感情症と言うと、“感情がない”と思うかもしれませんが、“感情はあるがそれに気づかない”状態を指すことに注意しましょう。
以上から、2が正解となります。
1は、“気分の変化を訴える”が不適切です。アレキシサイミアは、気分に気づかない状態を指すからです。
3は、“身体症状を言葉で”が不適切です。身体症状の説明は可能です。
4は、上述した内容と正反対の記述です。
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02
自分の感情を認識することが不得手であるため、ストレスが大きく苦しい状態であることにも気が付きにくく、溜め込んでしまいがちであり、心身症やうつなどの不調につながることもあります。また、周りの人の感情の動きを理解することも難しいため、対人関係がうまくいかないこともあります。
正答は2(2の記述が正しい)です。
1 アレキシサイミア傾向の方は気分についての変化を感じ取ることが難しいと言われているため、記述は誤りとなります。
2 記述のとおりです。自分の気持ちを掴むことが苦手あるため、ストレスや気分の変化、違和感にも気が付くことができにくいことが特徴として挙げられます。
3 感情を捉えて言語化することは難しいと言われていますが、身体症状への自覚や言語化について大きな困難さは見られません。よって、記述は誤りとなります。
4 空想力や想像力が貧困であることが特徴であり、空想や夢などを言語化することはできにくいと言われています。よって、記述は誤りとなります。
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03
以下に解説します。アレキシサイミアとは、自分の感情を認識したり表現したりすることが難しい状態を指します。
身体的な症状については訴えることができても、それが心の状態に関連していることを理解しにくく、適切に表現することが難しい場合があります。
正解です。自分が感じているストレスや不安を明確に認識することが難しいため、心の問題が身体症状として現れることが多いです。
身体的な症状については訴えることができても、それが心の状態に関連していることを理解しにくく、適切に表現することが難しい場合があります。
アレキシサイミア傾向の高い人は、夢の内容を具体的に語ることが難しく、空想的または象徴的な表現を用いることが少ないです。
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