公認心理師 過去問
第2回(2019年)
問152 (午後 問154)
問題文
35歳の男性A、会社員。うつ病の診断で休職中である。抑うつ感は改善したが、まだ夜間よく眠れず、朝起きづらく、昼間に眠気がある。通院している病院に勤務する公認心理師がAと面接を行っていたところ、Aは「主治医には伝えていないが、同僚に取り残される不安があり、早々に復職をしたい。職場に行けば、昼間は起きていられると思う」と話した。
このときの公認心理師の対応として、適切なものを2つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第2回(2019年) 問152(午後 問154) (訂正依頼・報告はこちら)
35歳の男性A、会社員。うつ病の診断で休職中である。抑うつ感は改善したが、まだ夜間よく眠れず、朝起きづらく、昼間に眠気がある。通院している病院に勤務する公認心理師がAと面接を行っていたところ、Aは「主治医には伝えていないが、同僚に取り残される不安があり、早々に復職をしたい。職場に行けば、昼間は起きていられると思う」と話した。
このときの公認心理師の対応として、適切なものを2つ選べ。
このときの公認心理師の対応として、適切なものを2つ選べ。
- 試し出勤制度を利用するよう助言する。
- まだ復職ができるほど十分に回復していないことを説明する。
- Aに早々に復職したいという焦る気持ちがあることを受け止める。
- 同僚に取り残される不安については、これを否定して安心させる。
- 主治医に職場復帰可能とする診断書を作成してもらうよう助言する。
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この過去問の解説 (3件)
01
各選択肢については、以下の通りです。
1→Aは「まだ夜間よく眠れず、朝起きづらく、昼間に眠気がある」とのことで、復帰に向けて十分に回復したとは言えない状況です。
よって選択肢は、誤りです。
2→Aは「抑うつ感は改善したが、まだ夜間よく眠れず、朝起きづらく、昼間に眠気がある」ため、現在も、十分な休息が必要な状態です。
よって、選択肢は、正しいです。
3→Aは「同僚に取り残される不安があり、早々に復職をしたい」と訴えていることからも、焦る気持ちがあることが分かります。
公認心理師として、Aの想いに寄り添うことは大切です。
よって選択肢は、正しいです。
4→Aの不安や想いを否定してはいけません。
むしろ、そのような不安や想いを持っていることに寄り添う必要があります。
よって選択肢は、誤りです。
5→Aは「まだ夜間よく眠れず、朝起きづらく、昼間に眠気がある」とのことで、復帰できるほど十分に回復しているとは言えません。
よって選択肢は、誤りです。
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02
正答は2と3です。
安定した生活リズムを維持できていることは、復職可否を判断する目安のひとつとして挙げられます。現時点のAは、「朝起きづらく、昼間に眠気がある」状態にあり、まだ働くことが出来る状態まで回復しているとは言えない段階であると考えます。
そのため、(1)・(5)の対応は時期尚早であり、対応としては(2)が望ましいと考えられます。
また、公認心理師の対応としては、Aの同僚に取り残される不安や復職への焦りの気持ちがあることを受け止め、寄り添うといった対応が必要とされます。こうした対応によってラポールが構築されることに加え、カウンセラーに受容されることで落ち着き、気持ちを収めることも期待されます。
したがって、(4)は誤りで、(3)が正しいです。
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03
本事例では、うつ病の診断で休職中のAが、公認心理師との面接で「同僚に取り残される不安」や「早々に復職したい」という思いを打ち明けています。Aの抑うつ感は改善しているものの、夜間の睡眠不足や昼間の眠気などの症状が残っており、復職には慎重な判断が必要です。この状況では、Aの気持ちを受け止めつつ、回復状況を踏まえた現実的な助言を行うことが適切です。
試し出勤制度(リワークプログラム)は、復職の準備として職場復帰を段階的に進めるための支援ですが、Aは現時点で夜間の睡眠や昼間の眠気といった症状が残っています。試し出勤を行うには、もう少し身体的・精神的な回復が必要であると考えられるため、現時点での助言は適切ではありません。この選択肢は不適切です。
Aは睡眠不足や日中の眠気が続いており、復職するにはまだ回復が不十分であることが明らかです。Aの気持ちを否定せず、復職に焦ることが悪影響を及ぼす可能性を伝えつつ、十分に回復してから復職を目指す必要性を説明することは適切です。(正答)
Aが「同僚に取り残される不安」や「早々に復職したい」という気持ちを持つのは自然なことです。これを否定せず、Aの焦る気持ちを丁寧に受け止めることは、信頼関係を構築し、Aが安心して話せる環境を作るために重要です。この選択肢は適切です。
Aが感じている不安を否定することは、Aの気持ちを軽視したと受け取られる可能性があり、信頼関係を損ねる原因となります。不安を抱えるAに対しては、むしろその気持ちを受け止める姿勢が必要です。この選択肢は不適切です。
Aの現在の状態では、復職可能な診断書を主治医に依頼する段階ではありません。むしろ、主治医と連携してAの回復状況を見極め、復職のタイミングを慎重に判断することが重要です。この選択肢は不適切です。
Aの復職を焦る気持ちを受け止めた上で、現状では回復が不十分であることを説明することが適切な対応です。一方で、試し出勤や診断書の作成は回復が進んでから検討するべきであり、Aの不安を否定する対応も適切ではありません。
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