公認心理師の過去問
第5回 (2022年)
午前 問12

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問題

公認心理師試験 第5回 (2022年) 午前 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

高次脳機能障害における遂行機能障害の説明として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 話題が定まらない。
  • 自発的な行動に乏しい。
  • 行動の計画を立てることができない。
  • ささいなことに興奮し、怒鳴り声をあげる。
  • 複数の作業に目配りをすることができない。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題の正解は、行動の計画を立てることができない。 です。

脳の損傷によって生じる高次機能障害の主な症状として記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害があげられます。

各選択肢については以下の通りです。

選択肢1. 話題が定まらない。

誤りです。遂行機能障害は目標を達成するための一連の行動を実施するための計画を立てることの障害で、話題が定まらないことは遂行機能障害とはいえません。

選択肢2. 自発的な行動に乏しい。

誤りです。本選択肢のようにやる気がでないといった症状は社会的行動障害に該当します。

選択肢3. 行動の計画を立てることができない。

正解です。先述の通り、遂行機能障害は目標を達成するための一連の行動を実施するための計画を立てることの障害であり、適切です。

選択肢4. ささいなことに興奮し、怒鳴り声をあげる。

誤りです。本選択肢のように感情のコントロールができないといった症状は社会的行動障害に該当します。

選択肢5. 複数の作業に目配りをすることができない。

誤りです。本選択肢の内容は、注意障害に該当します。

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02

高次脳機能障害とは、事故などの外傷や脳の疾患が原因で、脳の一部が損傷を受けたことによって起こる障害のことです。さまざまな症状がありますが、ここではその中でも「遂行機能障害」を選ばねばなりません。遂行機能とは、見通しや計画性を持ちながら、順序立てて物事を成し遂げる機能のことです。高次脳機能障害では、この能力が損なわれます。

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