公認心理師 過去問
第5回 (2022年)
問18 (午前 問18)

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問題

公認心理師試験 第5回 (2022年) 問18(午前 問18) (訂正依頼・報告はこちら)

自分自身で一定の手順に従い、段階的に練習を進めることによって、心身の機能を調整する方法として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 森田療法
  • 自律訓練法
  • シェイピング
  • スモールステップ
  • セルフ・モニタリング

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題の正解は、自律訓練法 です。

各選択肢については以下の通りです。

選択肢1. 森田療法

誤りです。森田療法は森田正馬によって考案された、強迫症など神経症と呼称されていた疾患群に対する治療法で、患者に”あるがまま”を促します。

選択肢2. 自律訓練法

正解です。自律訓練法は一種の自己催眠法で手順に従った行動によって全身をリラックスさせ、自律神経症状の改善を図ります。

選択肢3. シェイピング

誤りです。シェイピングはオペラント条件付けにおける訓練法で、複雑な目的反応にたどりつくために、まず近しい簡単な反応から初めて徐々に近づけていくという手法です。

選択肢4. スモールステップ

誤りです。スモールステップはシェイピングとほとんど同じ事柄としてとらえられます。

選択肢5. セルフ・モニタリング

誤りです。セルフ・モニタリングは自身の考えや行動を記録してそれを分析するという手法です。

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02

自律訓練法とは、一定の手続きのもと、心身をリラックスさせる段階を徐々に深めていくことで、自分の状態を把握し、心身の機能を調整、回復する方法のことです。

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03

以下に解説します。

選択肢1. 森田療法

×:森田正馬が創始した、神経質な人を対象とした心理療法です。クライエントを入院させて「絶対臥褥」の状態を作り出し、徐々に軽作業や重作業を行わせ、適切に日常生活を送ることができるようにできるようにしていきます。

選択肢2. 自律訓練法

○:シュルツが創始しました。「気持ちが落ち着いている」から始まり、「額が涼しい」で終わる7つの公式から構成されます。

選択肢3. シェイピング

×:スキナーが創始した、最終目標の達成に向けた小さな目標を段階的に立て実践していき、その行動を強化していく手法のことです。オペラント条件付けの原理を用いています。

 

選択肢4. スモールステップ

×:シェイピングの説明文中の「小さな目標」のことを指します。

 

 

選択肢5. セルフ・モニタリング

×:状況における自己表現が適切かどうかを判断し、行動統制をすることです。Snyder(1974)において定義されています。

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