公認心理師の過去問
第5回 (2022年)
午前 問20
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問題
公認心理師試験 第5回 (2022年) 午前 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
職場におけるメンタルヘルス対策として、G. Caplanの予防モデルに基づく二次予防に該当するものを1つ選べ。
- 職場復帰支援プランの作成
- 高ストレス者への医師による面接指導
- メンタルヘルスケアに関する研修の実施
- 過重労働対策としての労働時間の上限設定
- 疾病を抱える労働者への治療と仕事の両立支援
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題の正解は、高ストレス者への医師による面接指導 です。
一次予防、二次予防、三次予防といった3段階の予防モデルは元来、予防医学における考え方でしたがキャプランによってメンタルヘルスの分野で応用されました。
各選択肢については以下の通りです。
誤りです。職場復帰支援プランの作成は、精神疾患を抱えた職員の社会復帰を助けるもので、これは精神障害やそれによる問題を抱えた人の地域社会への復帰を目指す三次予防の考え方です。
正解です。高ストレス者は精神障害の前段階といえ、この状態へのアプローチは早期の段階での精神障害の発見と治療を目指す二次予防の考え方です。
誤りです。メンタルヘルスケアに関する研修は、社員に精神的な問題が発生した場合のケアを学習することができるため職場での精神障害の発生を未然に防ぐという一次予防の考え方に相当します。
誤りです。労働時間の上限設定は、過重労働によって生じる精神的な負担を事前に解消する一助となり、一次予防として機能します。
誤りです。疾病を抱える労働者への治療と仕事の支援は精神障害が発生してからの事後対応であるため三次対応に相当します。
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02
G. Caplanは予防モデルには3段階あると述べています。
一次予防とは、そもそも病気が生まれないように環境を整備すること。
二次予防とは、病気が生まれた場合、それが悪化したり蔓延しないようにすること。
三次予防とは、病気からの回復や社会復帰を促すことで、社会の生産性が落ちぬようにすることです。
三次予防に当たります。
既にリスクが生まれた後に悪化を防ごうとするものなので、正解の「二次予防」に当たります。
病気を未然に防ぐ環境整備なので一次予防に当たります。
病気を未然に防ぐ環境整備なので一次予防に当たります。
三次予防に当たります。
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