公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問19 (午前 問19)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問19(午前 問19) (訂正依頼・報告はこちら)

心理的問題を抱えているにもかかわらず、専門的な援助を求めようとしない現象を表す用語として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 回避行動
  • サービスギャップ
  • デブリーフィング
  • マルトリートメント
  • セルフ・ハンディキャッピング

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この過去問の解説 (1件)

01

援助要請の分野に関する設問です。

選択肢1. 回避行動

誤りです。回避行動とは、不快な事態や向き合うことが困難な現実を避けよう、逃れようとする行動のことを指します。

「心理的問題を抱えているにもかかわらず、(向き合うことに困難を感じ)専門的な援助を求めることを回避する」という反応は、回避行動の一例としても挙げられますが、『回避行動』という用語が直接的に問題文で述べられた現象を表す訳ではありません。

選択肢2. サービスギャップ

正解です。サービスギャップとは、心の病や心理的問題を抱えている人と、実際の専門的援助を受けている人の割合に生じている乖離のことを指す用語です。

選択肢3. デブリーフィング

誤りです。デブリーフィングとは、「事後報告」のような意味合いを持つ用語です。

心理学的には、以下の二つの用途で用いられています。

①トラウマスティックな出来事を詳しく話し、感情の表出を促す(かつては心的外傷後の危機介入において推奨されていましたが、悪影響に働くことも多く、現在は見直されています)。

②本当の目的を知らせずに行った実験の終了後に、正しい実験の概要を被験者に説明する。

選択肢4. マルトリートメント

誤りです。マルトリートメントとは、大人が行う子どもへの不適切なかかわりのことを指す用語です。

問題文には当てはまりません。

選択肢5. セルフ・ハンディキャッピング

誤りです。セルフ・ハンディキャッピングとは、自尊心の傷つきを回避するために、失敗が予測されるとき、自分自身を不利な状態に置く(ハンディキャップを設ける)ことを指す用語です。

問題文には当てはまりません。

まとめ

問題文は、「回避行動」とも誤認されやすいでしょう。

各用語の意味を適切に捉えることが重要です。

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