測量士補 過去問
令和6年度(2024年)
問17

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問題

測量士補試験 令和6年度(2024年) 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

次のa〜eの文は、空中写真測量の特徴について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。

a  起伏のある土地を撮影した空中写真は、同じ大きさの地物でも標高の違いにより空中写真に写る大きさが異なる。
b  撮影高度以外の撮影条件が一定ならば、撮影高度が高いほど、地上画素寸法は小さくなる。
c  画面距離以外の撮影条件が一定ならば、画面距離が短いほど、1枚の空中写真に写る地上の範囲は大きくなる。
d  空中写真はレンズの中心を投影中心とする中心投影像であり、鉛直点から離れるほど、高塔や高層建物などの高いものが鉛直点を中心として内側に倒れ込んだように写る。
e  平たん地を撮影する場合、撮影高度、画面距離及び撮像面での素子寸法が一定ならば、カメラの画面の大きさが異なっていても、地上画素寸法は変わらない。
  • a,c
  • a,d
  • b,d
  • b,e
  • c,e

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題は、空中写真測量の問題で例年でている出題形式になります。

パターンはいくつかあるかと思いますが、しっかりと押さえておけば

正解となりやすいのでがんばりましょう。

 

 

 

aは正しいです。

同じ大きさであっても、平地と山の山頂にあるような場合、

標高が高い方が空中写真に大きく写ります。

 

 

bは誤りです。

撮影高度の条件だけが異なり、撮影高度が高いほど、

地上画素寸法は大きくなります
 

cは正しいです。

画面距離(撮影レンズ)のイメージを下記に示しました。

このとき画面距離が短いほど、地上画素寸法は大きくなるので、

写る地上の範囲は大きくなります。

 

dは誤りです。

中心投影(一般的なカメラで撮影する写真)では、倒れこみが発生しますが、

内側でなく、外側に倒れこみが起こります。


eは正しいです。

撮影高度、画面距離及び撮像面での素子寸法が一定ならば、地上画素寸法は変わりません。

変わるのは、縦x横のピクセル数が変わるので、1枚に写る面積が変更されます。

選択肢3. b,d

これが正解です。

解説の通りになります。

まとめ

素子寸法、画面距離、撮影高度、地上画素寸法等の言葉の意味、

関連性を把握するといいでしょう。

参考になった数19

02

以下、回答です。

選択肢1. a,c

b,dが間違いのため、不正答。

選択肢2. a,d

b,dが間違いのため、不正答。

選択肢3. b,d

b,dが間違いのため、正答。

選択肢4. b,e

b,dが間違いのため、不正答。

選択肢5. c,e

b,dが間違いのため、不正答。

まとめ

b 撮影高度及び撮影条件が一定ならば、撮影高度が高いほど、地上画素寸法は小さくなる。

 

d 空中写真はレンズの中心を投影中心とする中心投影像であり、鉛直点から離れるほど、高塔や高層建物などの高いものが鉛直点を中心として側に倒れ込んだように写る。

 

 

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03

明らかに間違っているものだけの組合せです。

注意しましょう。

選択肢1. a,c

不正答です。

選択肢2. a,d

不正答です。

選択肢3. b,d

正答です。

選択肢4. b,e

不正答です。

選択肢5. c,e

不正答です。

まとめ

・a

標高が高い場所の地物はカメラに近く、低い場所ほど遠いため、同じ大きさの地物でも写真上の大きさが異なります。

 

・b

撮影高度が高くなると、1画素がカバーする地上の範囲は大きくなります。

よって、画素寸法は大きくなり、解像度は下がりますので不正答です。

 

・c

画面距離とはカメラレンズから撮像面までの距離です。

画面距離が短い(=焦点距離が短い)カメラは、より広い範囲の地上を1枚で写すことができます。

 

・d

鉛直点(写真中心)から離れるほど、高い建物や塔などは外側(写真の端)方向に倒れ込んだように写るのが中心投影の特徴です。

よって、「内側に倒れ込む」は反対ですので不正答です。

 

・e

撮影高度、画面距離及び撮像面での素子寸法が一定ならば、地上画素寸法は変わりません。

 

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