第一種電気工事士の過去問
平成28年度(2016年)
一般問題 問30

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問題

第一種 電気工事士試験 平成28年度(2016年) 一般問題 問30 (訂正依頼・報告はこちら)

図は、供給用配電箱( 高圧キャビネット )から自家用構内を経由して、地下1階電気室に施設する屋内キュービクル式高圧受電設備( JIS C4620適合品 )に至る電線路及び低圧屋内幹線設備の一部を表した図である。この図に関する各問いに対して、答えを1つ選びなさい。
設備の一部を表した図

①に示す地中線用地絡継電装置付き高圧交流負荷開閉器( UGS )に関する記述として、不適切なものは。
  • 電路に地絡が生じた場合、自動的に電路を遮断する機能を内蔵している。
  • 定格短時間耐電流が、系統( 受電点 )の短絡電流以上のものを選定する。
  • 電路に短絡が生じた場合、瞬時に電路を遮断する機能を有している。
  • 波及事故を防止するため、電気事業者の地絡保護継電装置と動作協調をとる必要がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題では、UGSに関する記述として、誤ったものはどれか訊いています。

1.UGSは、地絡電流を自動的に遮断する機能を内蔵しています。

2.定格短時間耐電流によって系統の短絡電流以上の値を選定しています。

3.UGSは、地絡に関しては自動遮断を行えますが、短絡電流についてはできません。

4.UGSに限らず負荷開閉器では、波及事故防止のため、保護継電装置との動作協調を行う必要があります。

よって正解は、3番になります。

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02

地中線用地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(UGS)には、短絡電流を遮断する機能はありません。

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03

問題文にある通り、UGSは高圧交流負荷開閉器です。「負荷開閉器」とは、「負荷」電流を開閉するものであり、短絡電流のような「事故」電流を防ぐことはできません。

このように、名前から大体の役割を想像することができます。

1.問題文より、UGSは地絡継電装置付き、また地絡電流は短絡電流のように大電流ではないので、遮断可能です。よって、1番は正解です。

2.系統の協調を保つため、受電点に流れる短絡電流硫黄の定格短時間電流を選定する必要があります。よって、2番は正解です。

3.UGSは短絡電流を遮断できません。よって、3番は誤りです。

4.電気事業者への波及事故を防止する役割をUGSは担っているため、4番は正解です。

従いまして、誤りを探すため、答えは3番です。

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