第一種電気工事士 過去問
令和4年度(2022年) 午前
問4 (一般問題 問4)

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問題

第一種電気工事士試験 令和4年度(2022年) 午前 問4(一般問題 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

図のような交流回路において、抵抗R=15Ω、誘導性リアクタンスXL=10Ω、容量性リアクタンスXc=2Ωである。この回路の消費電力[W]は。
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この過去問の解説 (3件)

01

RLCの直列回路の場合、電流を基準に考えます。

したがって、図を見て、VR=102-48=54[V]としてはいけません。

電流を求める必要があります。

まず、合成リアクタンスを求めますが、これは単純に引き算になります、

X=XL-XC=8[Ω]

これより電流は

I=Vx/X=48/8=6[A]

直列回路なので抵抗にも6[A]が流れています。

消費電力[W]は有効電力のことなので、抵抗にかかっている電力だけを計算します。

P=I2R=6*6*15=540[W]

となります。

選択肢1. 240

I=4[A]となるとこの値になりますが不正解です。

選択肢2. 288

かなりの計算ミスをしないとこの値にはならないと思います。

選択肢3. 505

こちらは505/15=33.666…となってしまうので計算したらこの値にはならないと思います。

選択肢4. 540

こちらが正解となります。

まとめ

直列回路は電流を基準に、並列回路は電圧を基準に

XcとXLは引き算

これだけ覚えておけば、多少の応用問題でも解けると思います。

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02

この問題は交流の問題です。

ぱっと見てRの抵抗値にかかる電圧を102V-48Vとしてはいけません。

ベクトル方向が異なります。

解き方ですが、まず抵抗にかかる電圧を求めます。

V=√VR2+VX2

VR=90

従って電力の公式より

P=V2/R=902/15=540Wとなります。

選択肢1. 240

この値は出ませんので誤りです。

選択肢2. 288

XL-XC=8Ωで無効電力Q=V2/Xが288Ωとなりますが誤りです。

選択肢3. 505

この値は出ませんので誤りです。

選択肢4. 540

これが正解です。

まとめ

直流と同じような考え方をしないということが一番重要です。

直流は単純に足し引き算できますが、交流はベクトルを考え三平方の定理を主に用いて解いていきます。

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03

回路の電流値Iを求め、P=I2Rの公式を用いて消費電力を求めます。

(1)リアクタンスの抵抗値、電圧が与えられているので、これらから回路の電流値Iを求めます。

  リアクタンスの合成抵抗値Xは

  X=XL-XC=10-2=8Ω

 よって、リアクタンスに流れる電流値ILはオームの法則より

  IL=VL/X=48/8=6A

 直列回路なので、リアクタンスに流れる電流=抵抗に流れる電流=回路電流となりますので、IL=Iとなります。

(2)P=RI2にR=15Ω、I=6Aを代入すると

    P=15×62=540W

    と求められます。

 

選択肢1. 240

誤りです。

選択肢2. 288

誤りです。

選択肢3. 505

誤りです。

選択肢4. 540

こちらが正解です。

まとめ

直列回路の合成リアクタンスの計算は、容量性XLは+、誘導性Xcは−の単純足し算で計算できます。

交流回路の場合、抵抗にかかる電圧=回路電圧102V-48V=54Vとはならないことに注意してください。

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