第一種電気工事士 過去問
令和6年度(2024年)
問40 (一般問題 問40)

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問題

第一種電気工事士試験 令和6年度(2024年) 問40(一般問題 問40) (訂正依頼・報告はこちら)

「電気工事業の業務の適正化に関する法律」において、主任電気工事士に関する記述として、正しいものは。
  • 第一種電気主任技術者は、主任電気工事士になれる。
  • 第二種電気工事士は、2年の実務経験があれば、主任電気工事士になれる。
  • 主任電気工事士は、一般用電気工事による危険及び障害が発生しないように一般用電気工事の作業の管理の職務を誠実に行わなければならない。
  • 第一種電気主任技術者は、一般用電気工事の作業に従事する場合には、主任電気工事士の障害発生防止のための指示に従わなくてもよい。

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この過去問の解説 (3件)

01

「電気事業の業務の適正化に関する法律」に基づき、主任電気工事士は一般用電気工作物の安全管理を行う重要な役割を担っています。この役割を正確に理解することがポイントです。

選択肢1. 第一種電気主任技術者は、主任電気工事士になれる。

第一種電気主任技術者の資格は電気主任技術者制度に基づくものであり、主任電気工事士とは異なります。
この選択肢は不正解です。

選択肢2. 第二種電気工事士は、2年の実務経験があれば、主任電気工事士になれる。

第二種電気工事士の資格では主任電気工事士になることはできません。主任電気工事士には第一種電気工事士の資格が必要です。この記述は誤りです。
この選択肢は不正解です。

選択肢3. 主任電気工事士は、一般用電気工事による危険及び障害が発生しないように一般用電気工事の作業の管理の職務を誠実に行わなければならない。

主任電気工事士の役割として「電気事業の業務の適正化に関する法律」に定められた内容に該当します。
この選択肢は正解です。

選択肢4. 第一種電気主任技術者は、一般用電気工事の作業に従事する場合には、主任電気工事士の障害発生防止のための指示に従わなくてもよい。

電気主任技術者であっても主任電気工事士の指示に従う義務があります。この記述は誤りです。
この選択肢は不正解です。

まとめ

主任電気工事士は、一般用電気工作物の安全を確保するための管理者として重要な職務を担っています。以下のポイントを理解しておくことが必要です。

1.主任電気工事士の役割
  一般用電気工作物による危険や障害を防止するため、作業の管理を誠実に行う責務があります。

2.資格要件
  主任電気工事士になるためには、第一種電気工事士の資格が必要です。第二種電気工事士では該当しません。

3.指揮系統
  主任電気工事士の指示には、関係者が従う義務があります。

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02

「電気工事業の業務の適正化に関する法律」の主任電気工事士に関する規定を問う正誤問題です。電気工事業の業務の適正化に関する法律 (昭和45年法律第96号、以下法律という)は、第19条で「主任電気工事士の設置」を規定し、第20条で「主任電気工事士の職務等」を規定しています。

選択肢1. 第一種電気主任技術者は、主任電気工事士になれる。

この記述は誤りです。法律第19条は、

 

登録電気工事業者は、その一般用電気工作物等に係る電気工事ごとに、第一種電気工事士または(条件付で)第二種電気工事士を主任電気工事士として、置かなければならない。

 

としており、第一種電気主任技術者は対象となっていません。電気主任技術者と電気工事士は異なるものです。

選択肢2. 第二種電気工事士は、2年の実務経験があれば、主任電気工事士になれる。

この記述は誤りです。法律第19条は、第二種電気工事士については、

 

第二種電気工事士免状の交付を受けた後電気工事に関し三年以上の実務の経験を有する第二種電気工事士

 

という条件をつけており、2年でなく、3年の実務経験が必要です。

選択肢3. 主任電気工事士は、一般用電気工事による危険及び障害が発生しないように一般用電気工事の作業の管理の職務を誠実に行わなければならない。

この記述は正しいです。法律第20条第1項は、

 

主任電気工事士は、一般用電気工事による危険及び障害が発生しないように一般用電気工事の作業の管理の職務を誠実に行わなければならない。

 

と定めています。

選択肢4. 第一種電気主任技術者は、一般用電気工事の作業に従事する場合には、主任電気工事士の障害発生防止のための指示に従わなくてもよい。

この記述は誤りです。法律第20条第2項は、

 

一般用電気工事の作業に従事する者は、主任電気工事士がその職務を行うため必要があると認めてする指示に従わなければならない。

 

と定めています。

まとめ

本問の内容を要約すると次のようになります。


1. 主任電気工事士になるためには、第一種電気工事士か、3年以上の実務経験のある第二種電気工事士でなければならない。
2. 主任電気工事士は、一般用電気工事の作業の管理の職務を誠実に行う。
3. 作業に従事する者は、主任電気工事士が必要と認めてする指示に従わなければならない。

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03

主任電気工事士とは、電気工事の技術・安全面での責任を担うポジションです。

このことを頭に入れて、各設問を見ていきましょう。

選択肢1. 第一種電気主任技術者は、主任電気工事士になれる。

電気主任技術者の資格は電気管理の資格であり、電気工事とは別物ですので主任電気工事士にはなれません。

よって誤り。

選択肢2. 第二種電気工事士は、2年の実務経験があれば、主任電気工事士になれる。

主任電気工事士になるには3年の実務経験が必要です。

よって誤り。

選択肢3. 主任電気工事士は、一般用電気工事による危険及び障害が発生しないように一般用電気工事の作業の管理の職務を誠実に行わなければならない。

電気工事業法第20条に該当します。

よって正しい。

選択肢4. 第一種電気主任技術者は、一般用電気工事の作業に従事する場合には、主任電気工事士の障害発生防止のための指示に従わなくてもよい。

作業に従事する場合は、第一種電気主任技術者であっても、主任電気工事士の指示に従わなくてはいけません。

よって誤り。

まとめ

主任電気工事士とは、電気工事の技術・安全面での責任を担うポジションです。

一方で主任技術者は、電気設備の維持・運用での責任を担うポジションです。

それぞれの違いをしっかり把握しましょう。

 

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