一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科5(施工) 問112

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問題

一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科5(施工) 問112 (訂正依頼・報告はこちら)

プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • プレキャスト部材の接合用金物のアンカー筋に対するコンクリートの設計かぶり厚さについては、特記がなかったので、部材製造時の精度や施工時の誤差を考慮し、必要な最小かぶり厚さに5mmを加えた値とした。
  • プレキャスト部材を現場打ちコンクリートに接合する部分については、特記がなかったので、「プレキャスト部材の位置の許容差」と「現場打ちコンクリート部分の位置の許容差」とを同じ値とした。
  • 製造工場におけるプレキャスト部材の脱型時のコンクリートの圧縮強度は、部材の製造場所において採取し標準養生を行った供試体の圧縮強度の結果により確認した。
  • 工事現場において仮置きするプレキャストの柱部材の積み重ねの数は、安定性を考慮して、平置きで2段までとする計画とした。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 設問の通り
PCa部材の設計かぶり厚さは特記がない場合、最小かぶり厚さ+5㎜以上とします。
*合わせて覚えましょう
 場所打ちコンクリートの場合、最小かぶり厚さ+10㎜以上とします。

2. 設問の通り
現場打ちコンクリート部分の精度に影響されるため、PCa部材の位置の許容差についても現場打ちコンクリートと同じ許容差(±20㎜)とします。

3. 誤り
PCa部材の圧縮強度は、製造場所で採取し「部材と同じ養生を行った」供試体の圧縮強度の結果により確認します。よって、設問の「標準養生」という記述は誤りです。

4. 設問の通り
PCa柱部材の積み重ねの数は2段までとします。
*合わせて覚えましょう
  PCa板はまくら木を2本使用し6段までの平積みとします。

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02

1.適当です。
プレキャスト部材の接合用金物のアンカー筋に対する
コンクリートの設計かぶり厚さは
特記のない限り最小かぶり厚さに
5mmを加えた値以上とします。


2.適当です。
プレキャスト部材を現場打ちコンクリートに
接合する部分については、特記のない限り
「プレキャスト部材の位置の許容差」を
「現場打ちコンクリート部分の位置の許容差」
と同じ値とします。


3.不適当です。
プレキャスト部材の脱型時における
コンクリートの圧縮強度は
部材の製造場所において採取し
同一の養生(加熱養生)を行った供試体の
圧縮強度の結果によって確認します。


4.適当です。
工事現場で仮置きする
プレキャスト柱部材の積み重ねの数は
安定性の観点から平置きで2段までとします。

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03

正解は3です。

1:設問通りです
プレキャスト部材の鉄筋、接合用金物の設計かぶり厚さは特記のない限り最小かぶり厚さ+5mm以上とします。

2:設問通りです
プレキャスト部材の位置の許容差は現場打ちコンクリート部分の位置の許容差と同じ値(±20mm)とします。

3:誤りです。
製造工場におけるプレキャスト部材の脱型時のコンクリートの圧縮強度は「部材と同一の養生」を行った供試体の圧縮強度によって確認を行います。

4:設問通りです
プレキャストの柱部材の積み重ねの数は平置きで2段までとします。

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