一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科5(施工) 問111

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問題

一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科5(施工) 問111 (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 普通コンクリートにおける構造体コンクリートの圧縮強度の検査において、1回の試験に用いる供試体については、工事現場において適切な間隔をあけた3台の運搬車から各1個ずつ、合計3個採取した。
  • コンクリートの打込み日の外気温が25°C以下となることが予想されたので、コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間の限度を150分とした。
  • 軽量コンクリートのポンプ圧送において、輸送管の水平換算距離が150mであったので、呼び寸法125Aの輸送管を使用した。
  • コンクリートの打継ぎにおいて、やむを得ず、梁に鉛直打継ぎ部を設けなければならなかったので、せん断力の小さいスパン中央付近に鉛直打継ぎ部を設けた。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.適当です。
普通コンクリートにおける構造体コンクリートの
圧縮強度の検査で1回に用いる共試体は
工事現場において適切な間隔をあけた
任意の3台の運搬車から各1個ずつ、合計3個採取します。


2.不適当です。
コンクリートの練混ぜから打ち込み終了までの時間は、外気温が
25℃未満の時は120分以内
25℃以上の時は90分以内
とします。


3.適当です。
軽量コンクリートを輸送管水平換算距離が
150m以上の長距離圧送する場合
輸送管内で詰まりが発生する場合があるので
輸送管の配管径を125㎜以上(呼び寸法125A)
とする必要があります。


4.適当です。
コンクリートの梁・床・屋根スラブに
やむを得ず鉛直打継ぎ部を設ける場合は
せん断力の小さいスパンの中央または端から
1/4付近に設ける必要があります。

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02

正解は2です。

1:設問通りです
普通コンクリートにおける構造体コンクリートの圧縮強度の検査に用いる供試体の採取数は、工事現場において適切な間隔をあけた3台の運搬車から各1個ずつ、合計3個とします。

2:誤りです
コンクリートの練混ぜから打ち込み終了までの時間は以下の通りです。
・外気温が25℃未満→120分以内
・外気温が25℃以上→90分以内

3:設問通りです
軽量コンクリートは、高所圧送、圧送性が悪い等の理由で、輸送管の水平換算距離に関係なく呼び寸法125Aの輸送管を使用します。

4:設問通りです
梁に鉛直打継ぎ部を設ける場所はせん断力の小さいスパンの中央もしくは端から1/4付近です。

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03

1. 設問の通り
適切な間隔をあけた3台の運搬車から1個ずつ取り出し、3個の供試体で1回の試験を行います。
また、1検査ロットは、打込み日ごと、打込み区画ごと、コンクリート150㎥ごとに試験を行います。

2. 誤り
外気温が25℃を超える場合、コンクリート練混ぜから打込み終了までの時間は[90分]以内とします。よって、設問の記述は誤りです。

外気温が25℃以下の場合、[120分]以内とします。
(コンクリート標準示方書)

3. 設問の通り

4. 設問の通り
打継ぎ位置は、できるだけせん断力が小さい位置に設け圧縮力を受ける方向と直角にします。
  梁・床…スパンの中央付近
  柱・壁…床または基礎の上端

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