一級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科2(環境・設備) 問29

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問題

一級建築士試験 平成30年(2018年) 学科2(環境・設備) 問29 (訂正依頼・報告はこちら)

音響に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 音の強さのレベルを30dB下げるためには、音の強さを1/1,000にする。
  • コンサートホール等の最適残響時間として推奨される値は、一般に、室容積が大きくなるほど長くなる。
  • 音の大きさの感覚量は、音圧レベルが一定の場合、低音域で小さく、3〜4kHz付近で最大となる。
  • カクテルパーティー効果は、周囲が騒がしいことにより、聞きたい音が聞き取りにくくなる現象をいう。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.設問通りです。
2.設問通りです。
3.設問通りです。
4.設問の記述は、「マスキング効果」の内容であります。「カクテルパーティー効果」とは、様々な音が混在して聞こえる場合でも、特定の音だけを聴き取ることが出来る現象を意味します。

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02

この問題は、音響に関する問題です。

用語や公式が多い分野であるため、しっかり覚えられるようにしましょう。

選択肢1. 音の強さのレベルを30dB下げるためには、音の強さを1/1,000にする。

正しいです。

音の強さのレベル(L1)は、L1 = 10log10I / I0 で求められます。

音の強さを30dB下げるためには、

 L1 – 30 = 10log10I / I0 – 30log1010

    = 10log10I / I0 + 10log1010-3

    = 10log10(I / I0×10-3

となり、音の強さを1 / 1000にする必要があります。

選択肢2. コンサートホール等の最適残響時間として推奨される値は、一般に、室容積が大きくなるほど長くなる。

正しいです。

最適残響時間の推奨値は、室容積が増大するに伴い長くなります。

(残響時間 = 0.161×室容積 / 室の総吸音力)

選択肢3. 音の大きさの感覚量は、音圧レベルが一定の場合、低音域で小さく、3〜4kHz付近で最大となる。

正しいです。

音の大きさの感覚量は、低音域で小さく、3〜4kHz付近で最大となります。

選択肢4. カクテルパーティー効果は、周囲が騒がしいことにより、聞きたい音が聞き取りにくくなる現象をいう。

誤りです。

カクテルパーティー効果とは、周囲が騒がしくても特定の音だけを聴くことができる現象です。

設問はマスキング効果の説明です。

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03

1. 正しい。設問の通りです。
2. 正しい。設問の通りです。
3. 正しい。設問の通りです。
4. 誤り。カクテルパーティー効果とは、周辺の雑音レベルが高いのにもかかわらず、自分に必要な事柄だけを選択して聞き取ったりすることができる現象のことです。

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