一級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科1(計画) 問14

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

1.能楽は日本を代表する舞台芸術です。能楽堂は設問の通り「本舞台」「地謡座」「後座」「橋掛り」の大きく四つの部分からできています。

2.設問の記述は間違っています。
観客との一体感を生み出しやすい舞台の形式はオープンステージです。プロセニアムステージは客席と舞台の間にプロセニアムアーチという額縁があります。

3.設問の通り、有効天井高は床から天井まで5m以上必要です。また、天候に左右されず搬入作業を安全に行う為には、大型トラックがそのまま入り、シャッターを閉めることができるスペースが必要です。

4.設問の条件でよいです。車椅子使用者用の客席は客席全体の1%以上を見込みます。車椅子使用者用の客席は出入口に近い部分に設け、幅900㎜程度、奥行き1200㎜程度を確保します。

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02

正解は2です。

1:設問通りです。
能、狂言、歌舞伎をはじめとした歌舞伎劇場は能舞台・見所(観客席)・楽屋などを備えることが基本となっております。

2:プロセニアム形式が誤りです。
ロンドンのシェークスピア劇場(グローブ座)は、その形状からオープンステージ形式でと呼ばれます。プロセニアム形式とは客席と舞台の間にプロセニアムアーチという額縁を持ったものです。

3:設問通りです。
サービスヤードには、高さ1m程度のプラットフォームを用いてあることが一般的で、ウイング式大型トラックでの搬入を考慮して駐車スペースの有効天井高は最低でも5m必要とされています。

4:設問通りです。
客席における車いす使用者用の座席数は、設問に加えて客席全体の1%をみこみ、少なくとも同時に2以上の車いす使用者が利用できる専用スペースとして、固定位置に確保します。

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03

この問題は、劇場に関する問題です。

劇場の形式やバリアフリー対応に関する問題は、適切に解答できるように学習しておきましょう。

選択肢1. 能楽堂は、一般に、「本舞台」、「後座(あとざ)」、「地謡座(じうたいざ)」及び「橋掛り」から成り立つ舞台と、その舞台を3方向から眺める客席をもつ空間である。

正しいです。

能楽堂とは、能と狂言の専用の劇場であり、能舞台と客席を持っています。

舞台は、「本舞台」「後座」「地謡座」及び「橋掛り」で成り立っており、客席からはその舞台を3方向から眺めることができます。

選択肢2. 1997年に復元されたロンドンのシェークスピア劇場(グローブ座)は、観客と舞台との一体感を得られやすいプロセニアム形式の劇場である。

誤りです。

シェークスピア劇場(ロンドン)は、観客と舞台との一体感を得られやすいオープンステージ形式の劇場です。

プロセミアム形式とは、舞台と客席を明確に分けた形式です。

選択肢3. 搬出入のためのサービスヤードにおいて、ウィング式の大型トラックが停車するスペースの、床から天井までの高さは5m以上とすることが望ましい。

正しいです。

劇場の搬入口は、ウィング式(荷台を上方へ開くことができる形式)のトラックに対応できるよう、床から天井までの高さを5m以上確保することが適切です。

選択肢4. 車椅子使用者用の客席は、車椅子使用者が選択できるように、2箇所以上の異なる位置に分散して設けることが望ましい。

正しいです。

劇場の車椅子使用者の客席は、2箇所以上の専用スペースを分散配置することが望ましいです。

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