一級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科1(計画) 問15
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
一級建築士試験 令和元年(2019年) 学科1(計画) 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
木材を活用した建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 住田町役場(岩手県)は、凸レンズ状に組まれたトラス梁が並んだ屋根架構をもつ建築物である。
- 群馬県農業技術センター(群馬県)は、小断面の製材を格子状に組み合わせた屋根架構をもつ建築物である。
- 海の博物館展示棟(三重県)は、主要構造部の柱や梁には、鋼材を内蔵した集成材を使用し、外壁にはガラスカーテンウォールと木製ルーバーを使用した建築物である。
- 出雲ドーム(島根県)は、集成材とケーブル等で構成された立体張弦アーチと、膜屋根を組み合わせた架構をもつ建築物である。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
1.住田町役場(岩手県)は、木造2階建てです。凸レンズ型のトラス梁、光と風を取入れられる格子状のラチス耐力壁が特徴です。
2.群馬県農業技術センター(群馬県)は、農業に関する研究・実験を行う施設です。建物全体を覆う大屋根が特徴的です。大屋根は格子膜構造と呼ばれ、小断面製材を格子状に組み合わせてあります。
3.設問の記述は国見町庁舎(福島県)の記述になっています。
海の博物館展示棟(三重県)は漁で使用した漁船や漁具を保存・展示してある博物館です。収蔵品の保存環境が最適になるように計画されています。塩害対策の為、瓦屋根、プレキャストコンクリートを使用しています。
4.出雲ドーム(島根県)は、日本初の木造ドーム施設です。屋根は集成材とケーブル等で構成されている立体張弦アーチ構造の建築物です。
参考になった数23
この解説の修正を提案する
02
1:設問通りです。
住田町役場は木造二階建てであり、国内で初めて実用されたラチス耐震壁や柱の本数を減らし、内部空間を広げる仕組みとしてトラス梁が用いられた建築物です。
2:設問通りです。
群馬県農業技術センター屋根が格子膜構造と呼ぶ小断面製材を格子状に組み合わせた架構方法が用いられることで、鉄骨造でありながらも緩やかな懸垂曲面をもった屋根が表現されています。
3:設問は国見町庁舎(福島県)の説明となっているので、誤りです。
海の博物館展示棟は、プレキャストコンクリートや瓦屋根を使用する等、地域性を踏まえながら性能、コスト、耐久性を検討することで、収蔵品の保存環境が最適になるように計画された建築物です。
4:設問通りです。
出雲ドームは、集成材とテフロン膜にスチールを組み合わせた構造体をもつ、世界最大級のハイブリット構造システムの立体張弦アーチ構造となっています。
参考になった数11
この解説の修正を提案する
03
この問題は、木造建築物の建築作品に関する問題です。
見慣れない建築作品が出題されているため、復習をしっかりしておきましょう。
正しいです。
住田町役場(岩手県)は、主要構造物が集成材で構成された2階建て木造建築物です。
凸レンズ状に組まれたトラス梁で成り立つ屋根架構が特徴的です。
正しいです。
群馬県農業技術センター(群馬県)は、農業に関する研究・実験を行う施設です。
小断面の製材を格子状に組み合わせている屋根架構が特徴的な建築物です。
誤りです。
海の博物館展示棟(三重県)は、プレキャスト・コンクリート等を使用し、収蔵品の保管のための最適な環境となるよう考慮された空間を持っています。
設問は、国見町庁舎(福島県)の説明文です。
正しいです。
出雲ドームは、多目的競技場として計画された日本最大級のドーム型木造建築物です。
集成材とケーブル等で構成されたアーチと、膜屋根を組み合わせた架構を持った建築物です。
参考になった数4
この解説の修正を提案する
前の問題(問14)へ
令和元年(2019年)問題一覧
次の問題(問16)へ