一級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科2(環境・設備) 問28

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問題

一級建築士試験 令和元年(2019年) 学科2(環境・設備) 問28 (訂正依頼・報告はこちら)

色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 減法混色の三原色は、一般に、シアン、マゼンタ及びイエローである。
  • 同化現象は、囲まれた色や挟まれた色が周囲の色に近づいて見えることをいう。
  • JISの物体色の色名における有彩色の系統色名は、基本色名に「明度に関する修飾語」、「彩度に関する修飾語」及び「色相に関する修飾語」の3種類の語を付記して色を表示する。
  • 照度と色温度の関係において、一般に、低照度では色温度の低い光色が好まれ、高照度では色温度の高い光色が好まれる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

1.設問の通りです。
減法混色(色料)の三原色(シアン・マゼンタ・イエロー)を混合すると、明るさが減少して黒に近づきます。色光の混色などに見られる加法混色(光)の三原色(赤・緑・青)を混合すると、明るさが増加して白に近づきます。

2.設問の通りです。
囲まれた色の面積が小さく、配色されて色の色相・明度・彩度が近似しているほど同化しやすいです。

3.設問の記述は誤りです。
JISの物体における有彩色の系統色名は、基本色名に「有彩色の明度・彩度に関する修飾語」と「色相に関する修飾語」を付けて示します。

4.設問の通りです。
色温度が低い光源は、低照度では落ち着いた暖か味のある雰囲気が得られます。色温度が高い光源は、高照度では涼しく爽快な雰囲気が得られます。

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02

正解は3です。

1:設問通りです。
減法混色は色の混ぜ合わせを増やすことで黒色に近づきます。
一緒に覚えるものに加法混色の三原色(赤・緑・青)があります。
加法混色は光の混ぜ合わせを増やすことで白色に近づきます。

2:設問通りです。
同化現象は囲まれた色の面積が小さく、
配色された色の色相・明度・彩度が近いほど同化しやすいです。

3:付記する語句が誤りです。
正しくは、「有彩色の明度及び彩度に関する修飾語」「無彩色の明度に関する修飾語」「色相に関する修飾語」です。
この3種を基本色名に付記して表現をします。

4:設問通りです。
低照度では色温度が低い光源(赤みを帯びた光色)は落ち着いた温かみのある雰囲気を得ることができ、高照度では色温度が高い光源(青みを帯びた光色)は涼しく爽快な雰囲気を得られます。

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03

この問題は、色彩に関する問題です。

用語をしっかり覚える必要があります。

繰り返し学習して、問題に慣れていきましょう。

選択肢1. 減法混色の三原色は、一般に、シアン、マゼンタ及びイエローである。

正しいです。

混色の三原則には加法混色と減法混色があり、減法混色の三原則はシアン(C:青緑)、マゼンタ(M:赤紫)・イエロー(Y:黄)の3色です。

選択肢2. 同化現象は、囲まれた色や挟まれた色が周囲の色に近づいて見えることをいう。

正しいです。

同化現象とは、ある色が周囲の色や他の色に囲まれた時に、囲まれた色が周囲の色に近づいて見える現象のことです。

選択肢3. JISの物体色の色名における有彩色の系統色名は、基本色名に「明度に関する修飾語」、「彩度に関する修飾語」及び「色相に関する修飾語」の3種類の語を付記して色を表示する。

誤りです。

JISの物体色の色名における有彩色の系統色名は、「明度及び彩度に関する修飾語」と「色相に関する修飾語」を付記して表します。

選択肢4. 照度と色温度の関係において、一般に、低照度では色温度の低い光色が好まれ、高照度では色温度の高い光色が好まれる。

正しいです。

色温度は、光源が赤みを帯びているほど低く、青みを帯びているほど高くなります。

よって、低照度では落ち着いた雰囲気を得られるため、色温度の低い光色が好まれ、高照度では爽快な雰囲気を得られるため、色温度の高い色光が好まれます。

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