一級建築士の過去問
令和4年(2022年)
学科5(施工) 問11
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問題
一級建築士試験 令和4年(2022年) 学科5(施工) 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 調合管理強度が27N/mm2の普通コンクリートを使用した流動化コンクリートにおいて、ベースコンクリートのスランプを15cm、流動化コンクリートのスランプを21cmとした。
- 寒中コンクリートにおいて、コンクリートの荷卸し時にコンクリート温度が10℃以上20℃未満となるように、練混ぜ水を40℃に加熱して使用した。
- コンクリートポンプによるコンクリートの圧送において、打ち込むコンクリートの品質変化を防止するために、コンクリートの圧送前に富調合のモルタルを圧送した。
- 床スラブ上面の均しについては、プラスチック収縮ひび割れの発生を防止するために、コンクリートの凝結完了後に、速やかにタンピングを行った。
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この過去問の解説 (3件)
01
コンクリートの強度、荷下ろし時の温度などを整理して理解しておきましょう。
正しいです。
普通コンクリートを使用した流動化コンクリートにおいては、ベースコンクリートのスランプを15cm以下、流動化コンクリートのスランプを21cm以下とします。
正しいです。
寒中コンクリートにおいて加熱した練混ぜ水を使用する場合、セメント投入直前のミキサー内の骨材及び水の温度の上限値は40℃とします。
正しいです。
コンクリートポンプによるコンクリートの圧送においては、品質変化を防止するために、コンクリートの圧送前に富調合のモルタルを圧送します。
こちらが誤りです。
床スラブ上面の均しについては、プラスチック収縮ひび割れの発生を防止するために、コンクリートの凝結完了前に速やかにタンピングを行います。
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02
コンクリート工事に関する問題です。
→正しいです。
流動化コンクリートのスランプは、ベースコンクリートで普通コンクリートは15㎝以下、軽量コンクリートは18㎝以下、流動化コンクリートで普通・軽量コンクリートはいずれも21㎝以下とする必要があります。
→正しいです。
寒中コンクリートにおいて、コンクリートの荷卸し時にコンクリート温度が10℃以上20℃未満となるように、練混ぜ水を40℃に加熱して使用することは正しいです。
→正しいです。
コンクリートの圧送に先立ち、富調合のモルタルを圧送すると、配管内面に潤滑性を付与し、コンクリートの品質を保ちます。
乾燥した配管内では水分が奪われ、打設時に適正な配合のコンクリートとならない場合があります。
→誤りです。
床スラブ上面の均しについては、プラスチック収縮ひび割れの発生を防止するために、コンクリートの凝結完了の前に、タンピングを行う必要があります。
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03
この問題は、コンクリート工事に関する問題です。
コンクリートにも種類が多々ありますので、それぞれの特徴や数値をよく理解することがポイントです。
正しいです。
普通コンクリートを使用した流動化コンクリートにおいて、ベースコンクリートのスランプは15cm以下、流動化コンクリートのスランプは21cm以下とすることが定められています。
正しいです。
コンクリートにおいて、荷卸し時のコンクリート温度は10~20℃とし、練り混ぜ水の温度は40℃以下とすることが定められています。
正しいです。
コンクリートポンプを用いる場合、コンクリートの圧送に先立ち、富調合のモルタルを圧送して、コンクリートの品質変化を防止する必要があります。
誤りです。
コンクリートは、プラスチック収縮ひび割れの発生防止を目的に、タンピングにより処置する必要がありますが、この処置はコンクリートの凝結終了前に行います。
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