一級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問1 (学科1(計画) 問1)

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問題

一級建築士試験 令和6年(2024年) 問1(学科1(計画) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

建築士の行う、設計業務等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 建築士は、違反建築物の建築等の法令違反行為について、指示をする、相談に応じる等の行為をしてはならない。
  • 建築士は、設計者ではなく施工者として建築基準関係規定に違反する工事を行った場合であっても、建築士法により業務停止処分を受けることがある。
  • 一級建築士、二級建築士及び木造建築士は、国土交通大臣の免許を受け、設計、工事監理その他の業務を行う者で、常に品位を保持し、建築物の質の向上に寄与するように、公正かつ誠実にその業務を行わなければならない。
  • 建築関連5団体によって制定された「地球環境・建築憲章」(2000年)では、持続可能な循環型社会の実現に向けての21世紀の目標として、「長寿命」、「自然共生」、「省エネルギー」、「省資源・循環」、「継承」に取り組むことを宣言している。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題では建築士法についての内容が3/4出ています。

法規を学習していれば解きやすい問題となります。

選択肢1. 建築士は、違反建築物の建築等の法令違反行為について、指示をする、相談に応じる等の行為をしてはならない。

正しい記述です。

建築士は違反する行為について指示や相談に乗ることはNGです。

建築士法第二十一条の三

建築士は、建築基準法の定める建築物に関する基準に適合しない建築物の建築その他のこの法律若しくは建築物の建築に関する他の法律又はこれらに基づく命令若しくは条例の規定に違反する行為について指示をし、相談に応じ、その他これらに類する行為をしてはならない。

選択肢2. 建築士は、設計者ではなく施工者として建築基準関係規定に違反する工事を行った場合であっても、建築士法により業務停止処分を受けることがある。

正しい記述です。

建築士は設計者ではなく施工者としても建築基準関係規定に違反する工事を行った場合、は業務停止処分を受けます。

建築士法第10条1項一号

第十条 国土交通大臣又は都道府県知事は、その免許を受けた一級建築士又は二級建築士若しくは木造建築士が次の各号のいずれかに該当する場合においては、当該一級建築士又は二級建築士若しくは木造建築士に対し、戒告し、若しくは一年以内の期間を定めて業務の停止を命じ、又はその免許を取り消すことができる。

一 この法律若しくは建築物の建築に関する他の法律又はこれらに基づく命令若しくは条例の規定に違反したとき

選択肢3. 一級建築士、二級建築士及び木造建築士は、国土交通大臣の免許を受け、設計、工事監理その他の業務を行う者で、常に品位を保持し、建築物の質の向上に寄与するように、公正かつ誠実にその業務を行わなければならない。

誤った記述です。

一級建築士は国土交通大臣の免許を受けます。

二級建築士及び木造建築士は都道府県知事の免許をうけます。

建築士法第四条1項、3項

第四条 一級建築士になろうとする者は、国土交通大臣の免許を受けなければならない。

3 二級建築士又は木造建築士になろうとする者は、都道府県知事の免許を受けなければならない。

選択肢4. 建築関連5団体によって制定された「地球環境・建築憲章」(2000年)では、持続可能な循環型社会の実現に向けての21世紀の目標として、「長寿命」、「自然共生」、「省エネルギー」、「省資源・循環」、「継承」に取り組むことを宣言している。

正しい記述です。

記述の通り、2000年に建築関連5団体により「地球環境・建築憲章」が制定されました。

21 世紀の目標として、建築に係わる全ての人々とともに、次のような建築の創造に取 り組みます。

 1)(長寿命)建築は世代を超えて使い続けられる価値ある社会資産となるように、企画・計画・設計・建設・運用・維持される。 

2)(自然共生)建築は自然環境と調和し、多様な生物との共存をはかりながら、良好な社会環境の構成要素として形成される。

 3)(省エネルギー)建築の生涯のエネルギー消費は最小限に留められ、自然エネルギーや未利用エネルギーは最大限に活用される。

 4)(省資源・循環)建築は可能な限り環境負荷の小さい、また再利用・再生が可能な資源・材料に基づいて構成され、建築の生涯の資源消費は最小限に留められる。

 5)(継承)建築は多様な地域の風土・歴史を尊重しつつ新しい文化として創造され、良好な成育 環境として次世代に継承される。

まとめ

どの選択肢も過去問でよく出てくる内容です。

建築士法の内容は範囲も広くない為、覚えるようにすると回答しやすくなります。

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