2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(前期)
土木 問19
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度(前期) 土木 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
道路のアスファルト舗装の破損に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 線状ひび割れは、縦・横に幅5mm程度で長く生じるひび割れで、路盤の支持力が不均一な場合や舗装の継目に生じる破損である。
- 縦断方向の凹凸は、道路の延長方向に、比較的長い波長で生じる凹凸で、どこにでも生じる破損である。
- ヘアクラックは、縦・横・斜め不定形に、幅1mm程度に生じる比較的短いひび割れで、おもに表層に生じる破損である。
- わだち掘れは、道路の縦断線形の小さいところにできる縦断方向の凹凸で、高速走行による車両の揺れにより生じる破損である。
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この過去問の解説 (3件)
01
線状ひび割れは道路の進行方向に沿って縦長に走る、縦横幅5mm程度のひび割れです。
長期間にわたる車両走行による荷重疲労や冬季の気温低下による凍害などにより、線状のひび割れが発生し路盤の支持力が低下します。
初期症状の場合はシール材注入工法で雨水が路盤まで侵入するのを抑制し、終期の場合は路盤以下が損傷している可能性も含めて調査を実施し、計画の上修繕します。
2)適当です。
縦断方向の凹凸はわだち掘れや路床、路盤などの支持力低下による不等沈下により、舗装表面が縦断方向に凹凸状に波打つ現象です。
自然条件に関係なく、長期間の車両通行によりどこにでも発生しやすい現象です。初期のうちは補修は不要ですが、凹凸が4~5mm程度になると高速での走行でうねりを体感するようになるので補修が必要になります。
3)適当です。
ヘアクラックは幅0.3mm以下深さ4mm以下の比較的軽度で構造に影響を与えない劣化です。
主な原因はアスファルト混合物の不適当な配合やローラの線圧過大、転圧温度が高すぎるなどで、また急勾配の斜面でも転圧荷重の不足などで発生しやすくなります。
補修は樹脂系などの注入材を用いたシール材注入工法が用いられます。
4)適当ではありません。
わだち掘れは舗装表面の走行車両の荷重により、車輪が当たる位置に縦断方向にひび割れとともに緩やかなへこみを発生させるものです。
交通量の多さや夏季の高温、また路床や路盤の圧縮変形にアスファルト混合物の塑性変形が主な原因です。補修には表面に重ねて舗装するわだち部オーバーレイ工法が使用されます。
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02
1〇(適当)
線状ひび割れの主な補修方法としては、クラックシールによる補修があります。
2〇(適当)
縦断方向の凹凸の原因としては、通行車両の繰り返しの制動や停止が挙げられます。
3〇(適当)
ヘアクラックは、ごく小さい亀裂のことで表層より下に届いていなければ基本的に補修の必要はありません。
4×(適当でない)
わだち掘れは、通行する車両による摩擦やアスファルトの流動により車が通る場所にできる溝のことを言います。
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03
正解は 4 です。
車両の繰り返し走行により発生する現象です。
その他の選択肢は下記の通りです。
1.路盤の支持力不足により生じる現象です。
2. 縦断方向の凹凸はどこにでも生じる現象です。
3.表面にできる軽度のひび割れです。
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