2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(前期)
鋼構造物塗装 問64
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度(前期) 鋼構造物塗装 問64 (訂正依頼・報告はこちら)
鋼橋の防食法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 溶融亜鉛めっきは、塩分の多い環境下では消耗が早いことから、飛来塩分量の多い地域や凍結防止剤の影響を受ける部材への適用には限界がある。
- 耐候性鋼は、普通鋼材に銅、リン、クロムなどの合金元素を少量添加し、鋼材表面を保護するさび層を形成させる高合金鋼である。
- 金属溶射の溶射皮膜は、一般に多孔質の皮膜であるため、溶射皮膜に別途封孔処理を施す必要があるものが多い。
- 厚膜被覆は、主として港湾や海洋鋼構造物の飛沫、干満部に用いられ、ゴムやプラスチックなどの有機材料を厚く被覆して長期間の耐食性を有するものである。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「耐候性鋼は、普通鋼材に銅、リン、クロムなどの合金元素を少量添加し、鋼材表面を保護するさび層を形成させる高合金鋼である。」です。
適当です。
亜鉛メッキは塩分の多い場所では消耗が早いので
海、雪山等での塩化カルシウムを使用する場所には限界があります。
適当ではありません。
耐候性鋼は、ニッケル、クロムを添加した低鉄合金鋼です。
適当です。
上記の通りです。
適当です。
上記の通りです。
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02
正解は「耐候性鋼は、普通鋼材に銅、リン、クロムなどの合金元素を少量添加し、鋼材表面を保護するさび層を形成させる高合金鋼である。」です。
×
溶融亜鉛メッキは、臨海地域での腐食傾向としては、腐食速度が径年的に大きく低下することが特徴です。
〇
耐候性鋼は、鋼表面に保護性錆を形成する低鉄合金鋼のことです。
×
金属溶射とは、燃焼ガスやプラズマ等を熱源として、材料を加熱し融し、これを、ガスまたは、圧縮エアーにより母材表面に吹き付けるという技術です。
×
厚膜被膜は、素地調整後に指定した厚さになるまで何層もの被膜を形成させます。
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03
解説は以下のとおりです。
適当です。
溶融亜鉛めっきの表面は、大気中に触れることで不働態皮膜を形成し耐食性が高くなりますが、海岸などの塩分の影響を受けやすい場所だと不働態被膜が形成されず腐食しやすくなります。
適当ではありません。
耐候性鋼は、銅、クロム、ニッケルなどを含んでいるので合金元素の合計量が5mass%の低合金鋼となります。
※銅Cu:0.4、クロムCr:0.3、ニッケルNi:0.3→合計1.0mass%
※高合金鋼は10.0mass%以上です。
適当です。
金属溶射はセラミックや樹脂など色々な材料を塗膜できますが、細かい粒子が重なるので多孔質となりその孔から腐食物質が浸食しやすくなります。
封孔材を刷毛やスプレー噴射などで塗布することで微細孔を塞ぎ、浸食を防ぎます。
適当です。
厚膜被覆は一度の施工で厚い塗膜が可能な上、長期間の耐久性を有するので、海上空港や湾岸道路などの海洋構造物に対し多く適用されます。
材料はゴムやプラスチックの他に樹脂やガラスフレークなども使用します。
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