2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(前期)
鋼構造物塗装 問66

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度(前期) 鋼構造物塗装 問66 (訂正依頼・報告はこちら)

鋼橋塗装における維持管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 飛来塩分や凍結防止剤の塗膜への付着によって腐食が進行した場合は、さび層内に塩分が食い込むがその塩分の除去は容易である。
  • 塗装の日常の維持管理において、多量の塩化物を含む路面水の漏水がある環境では、腐食の進行が早まるため特に注意が必要である。
  • 塗膜の部分補修は、施工規模を小さくでき施工も容易な場合が多く、補修した部分とそのほかの部分で一般には防食性能及び外観にも差が生じやすい。
  • 塗膜の劣化の程度は、構造部位ごとの環境の違いや施工品質の差から部位によって異なったものであり一様とはならない。

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この過去問の解説 (3件)

01

1〇
さび層内に塩分が食い込むとその塩分の除去は困難になります。

常に塩化物にさらされる環境では、腐食の進行が速いため維持管理を容易にするためにも、施工方法の選定が重要となります。

塗膜は紫外線などにより色合いが変わるため、補修した部分との差が分かりやすくなります。

塗膜の劣化は、その部分の環境要因に大きく影響されるため、一様ではありません。

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02

1)間違いです。
 塩分飛散や凍結防止剤の塩害は、亀裂や大変形する原因となるので、塩分の除去は容易ではないです。
2)正解です。
 路面水の漏水がある環境では腐食が早まる為、注意が必要です。場合により補修補強等の措置をとる場合もあります。
3)正解です。
 既設部位の防食性能は経年劣化等の影響により、補修箇所より劣ります。見た目もツギハギのような感じになります。
4)正解です。
 塗膜の劣化は構造部位の環境等により、一様とはならないです。
 

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03

1)適当ではありません。
さび層の除去は、剥離剤などによる剥ぎ取りの後にブラスター等の機械にて素地調整をして、重防食塗装を施すことになり、かなり大がかりですので容易ではありません。

2)適当です。
海岸部の海塩粒子や、東北地方での凍結抑制剤に含まれる塩化物が路面水に含まれることがあるので、漏水部の目地材設置などの補修などを確実に実施する必要があります。

3)適当です。
塗膜の塗装補修は、腐食の規模に応じて「局部塗装」、「部分塗装」、「全面塗り替え」がありますが、「部分塗装」は施工が容易で費用も比較的安価になる代わりに、防腐性能や色合いに差ができてしまいます。

4)適当です。
鋼橋は構造により日光や風雨にさらされる箇所とそうでない箇所が分かれ、また素地調整が難しい箇所(下フランジのエッジやボルトなど)は早期に劣化がしやすい傾向にあります。

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