2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(前期)
鋼構造物塗装 問69
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度(前期) 鋼構造物塗装 問69 (訂正依頼・報告はこちら)
プライマーに関する次の記述のうち.適当なものはどれか。
- 長ばく形エッチングプライマーは、二液形塗料で主剤はフェノール樹脂と防せい顔料などを主成分とし、添加剤はりん酸、水、アルコールを主成分としており、使用直前に両者を混合して使用する。
- 無機ジンクリッチプライマーは、速乾性があり鋼材面への密着性に優れており、6ヶ月程度の屋外暴露に耐え、さび面とは密着しないので、必ずブラスト処理を行った鋼板に塗付する。
- 無機ジンクリッチプライマーは、亜鉛粉末とケイ酸塩が主成分の液体からなる一液ー粉末の塗料であり、乾燥塗膜中に80%以上の金属亜鉛が含まれ、亜鉛の電気化学作用による防せい力を有する。
- 長ばく形エッチングプライマーは、速乾性があり、3ヶ月程度の屋外暴露に耐え、鋼材の溶接・溶断への影響が少なく、有機ジンクリッチペイントを除く種々の塗料を塗り重ねることができる。
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この過去問の解説 (3件)
01
長ばく形エッチングプライマーの主剤は、ビニルブチラール樹脂です。
2〇
ジンクリッチプライマーには、有機と無機があります。
3×
無機ジンクリッチプライマーは、亜鉛粉末とアルキルシリケート系ビヒクルが主成分です。
4×
長ばく形エッチングプライマーの重ね塗りに向かないのは無機系ジンクリッチペイント系です。
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02
長ばく形エッチングプライマーはビニルブチラール樹脂をアルコールで溶いたものに、亜鉛とクロム酸イオンを主成分とする化合物ジンククロメートとリン酸水溶液が用いられます。
一度目の塗装後、防せい力を与えるために数か月ほど長期暴露させてから二度目の塗装をします。
2)適当です。
無機ジンクリッチプライマーはブラスト処理を行った後に素早くショッププライマーを塗布した鋼材に塗装するもので、6ヶ月程度の屋外暴露でさびや剥がれなどがあってはならないものでなくてはなりません。
3)適当ではありません。
無機ジンクリッチプライマーは、電気化学的防食作用を与える亜鉛末を大量に配合されたさび止め塗料で、液状成分に金属ケイ素とアルコールの反応で合成されたアルキルシリケートを使用した一液ー粉末の塗料です。
4)適当ではありません。
長ばく形エッチングプライマーの重ね塗りに不向きなのは無機ジンクリッチペイントです。
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03
リン酸、クロム酸塩顔料を含みます。
1)正解です。
上記の通りです。
1)誤りです。
流電溶極法式や犠牲防食いわれるさび止めペイントです。
1)誤りです。
速乾性があるのは、ジンクリッチプライマーです。
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