2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(前期)
鋼構造物塗装 問70
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度(前期) 鋼構造物塗装 問70 (訂正依頼・報告はこちら)
防食下地に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 無機ジンクリッチペイントは、亜鉛とケイ酸塩とを主成分とする一液一粉末形の塗料で、空気中の水分によって縮合重合反応して硬化するので、相対湿度50%以下の場合には工場内を加湿又は散水して塗装する。
- 有機ジンクリッチペイントは、無機ジンクリッチペイントより防せい効果はやや劣るが、密着性が良く動力工具で素地調整した鋼材面に塗布できる。
- 有機ジンクリッチペイントは、亜鉛とポリウレタン樹脂からなる主剤と硬化剤を用いる二液一粉末形又は亜鉛末を含む液と硬化剤の二液形である。
- 無機ジンクリッチペイントの塗膜は、多孔質なため下塗り塗料を直接塗り重ねると発泡するので、エポキシ樹脂塗料下塗を30〜60%程度シンナーで希釈したミストコートを塗付して、孔を埋めた後に下塗り塗装を塗付する。
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この過去問の解説 (3件)
01
無機ジンクリッチペイントは、金属亜鉛末とシリケートやケイ酸塩とを主成分とし、相対湿度50%以下で塗付すると縮合重合反応を引き起こすので、して硬化するので、湿度を調整して塗装をする必要があります。
2)適当です。
有機ジンクリッチペイントは、無機ジンクリッチペイントより防せい効果はやや劣るものの、密着性が良いのでブラスト法やサンダーで塗膜を除去し、素地調整した鋼材面に塗装できます。
3)適当ではありません。
有機ジンクリッチペイントは、金属亜鉛末とエポキシ樹脂塗料からなり、ポリウレタン樹脂は含まれていません。
主剤と硬化剤を用いる二液一粉末形のものと、亜鉛末を含む液と硬化剤の二液形のものがあります。
4)適当です。
無機ジンクリッチペイントの塗膜は、多孔質なため下塗り塗料を直接塗り重ねると泡または細かいピンホールが発生するので、塗料下塗を30〜60%程度シンナーなどで希釈したミストコートを塗付して、孔を埋めた後に下塗り塗装を塗付します。
ミストコートの後は上塗りの塗装が溶解してしまうのを防ぐため、16時間以上の乾燥が必要です。
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02
上記の通り、無機ジンクリッチペイントは亜鉛とケイ酸塩を主成分とし、空気中の水分と縮合重合反応して硬化します。
2)間違いです。
上記の通り、無機ジンクリッチペイントより防せい効果はやや劣るが、密着性が良く、動力工具で素地調整した鋼材面に塗布できます。
3)正解です。
有機ジンクリッチペイントは亜鉛とエポキシ樹脂等の主成分とする防食塗料です。
4)間違いです。
上記の通り、無機ジンクリッチペイントの塗膜はエポキシ樹脂塗料下塗を30~60%程、シンナーで希釈したミストコートを塗布します。
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03
ジンクリッチ系塗料は,さび止め顔料として高濃度の亜鉛を使用しています。鋼の防食を目的としたプライマー(地肌塗り)や下塗り塗料として用いられます。
2×
ジンクリッチ系塗料は,屋外大気環境で長期防せいが期待できる塗装系には,ジンクリッチ系塗料を下塗り塗料として用いるのが一般的になっています。
3〇
アルキルシリケートを用いた無機系,エポキシ樹脂などを用いた有機系に分けられています。
4×
ジンクリッチ系塗料の種類は2つあり、一次防せい目的や薄膜仕様を目的に用いられる薄膜タイプのジンクリッチプライマー,長期防せい型の塗装系や添接部摩擦接合面に用いられる厚膜タイプのジンクリッチペイントとなります。
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