2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(前期)
鋼構造物塗装 問78

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度(前期) 鋼構造物塗装 問78 (訂正依頼・報告はこちら)

気象条件による塗付作業に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 変性エポキシ樹脂塗料内面用(低温用)の塗装禁止条件としての気温は、5℃以下、20℃以上である。
  • 気温が高いときは、溶剤の蒸発に伴う表面温度の降下によって、大気中の水分が塗膜面に凝縮し白化現象を生じることがある。
  • 無機ジンクリッチペイントの塗装禁止条件としての相対湿度は、50%以下である。
  • 風の強い場合は、塗料が飛散して周囲を汚染したり、砂じん、海塩粒子などが飛来して未乾燥塗膜に付着するので好ましくない。

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この過去問の解説 (3件)

01

1)適当です。
変性エポキシ樹脂塗料内面用(低温用)の気候条件は、気温が5℃以下あるいは20℃以上、湿度が80%以上の場合には塗装を禁止しなくてはいけません。

2)適当ではありません。
湿度が高い時の状態でスプレー塗装を複数回した場合、表面に水蒸気が発生したまま重ねてスプレーすると、塗膜に細かい穴が発生して表面から粉末状に崩壊するのが白化現象です。
気温が高いときは、塗装面から溶剤が蒸発し、その気化熱で表面温度が降下し、結露が発生します。その水分が塗膜の表面層に混入すると乾燥に障害が生じます。
白化現象は高気温時の溶剤の蒸発ではなく、高湿度時の塗装時の結露が原因です。

3)適当です。
無機ジンクリッチペイントは、相対湿度が50%以以上80%以下で気温2℃以上の状態で塗装するものとします。よって相対湿度50%以下の気象状態では塗装禁止となります。
必要な気象条件が揃わないと硬化反応が必要な速さで進まないので注意します。

4)適当です。
強風時は、塗装対象物に砂やホコリ、汚れなどが付着してしまうほか、足場倒壊や作業員の転倒転落などの危険性、スプレーした塗料の飛散により周囲の汚染などを引き起こす可能性があるため、作業を中断するのが望ましいです。

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02


各塗料によって塗装禁止条件の気温が異なるため、施工計画作成時に注意が必要です。
2〇
白化現象は、湿度の高い時に、塗膜から急激に溶剤が蒸発した場合、塗面が冷えて水が凝集し生じるため、大気中の水分が塗膜面に凝縮するものではありません。

各塗料によって塗装禁止条件の湿度が異なるため、施工計画作成時に注意が必要です。

塗装内に不純物が混入することで所定の品質を確保できない可能性があるためです。

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03

1)間違いです。
変性エポキシ樹脂塗料内面用の塗装条件は上記の通り5℃以下、20℃以上です。
2)正解です。
紫外線により白くなります。
3)間違いです。
上記の通り50%以下です。
4)間違いです。
強風で足場等の崩壊も考慮すると好ましくありません。もしくは施工を中止します。

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