2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(前期)
鋼構造物塗装 問80
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度(前期) 鋼構造物塗装 問80 (訂正依頼・報告はこちら)
鋼橋塗装の施工管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 塗替え塗装で広い平滑面をはけ塗りする場合は、ローラーブラシを併用してもよいが、塗料によってはローラー目や泡などが生じやすいので、ローラーの選定や施工に十分注意する必要がある。
- 塗料を塗付する面にさび、黒皮、付着物などがある場合は、塗膜欠陥を生じさせるおそれがあるので、塗装作業の前に素地調整が適切に行われていることを確認する。
- 塗装を塗り重ねる場合の塗装間隔は、付着を良くし良好な塗膜を得るために重要な要素であることから、塗料の種類によらず一定間隔で行う必要がある。
- 塗料の標準使用量は、塗布作業にともなう塗料のロス分や、良好な塗布作業下での塗膜厚のばらつきを考慮して、標準膜厚が得られるように定めている。
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この過去問の解説 (3件)
01
ローラーブラシは幅が広いので、広く平坦な場所の塗装には効率が良い反面、泡の巻き込みやローラー目(うろこ状の模様)が残りやすく、刷毛塗りのような光沢のある表面が得られないので、塗膜の仕上がりは刷毛塗りよりも劣ります。(仕上げは刷毛を使用します。)
ローラーの素材は用途により、アクリル繊維は多くの塗料に対応でき、ポリエステル繊維は粘度の高い塗料に、ナイロン繊維は床材や防水材用に用いられます。
2)適当です。
鋼材の表面は、さびや黒皮(ミルスケール)が発生しています。
さびは、除去が不完全だと塗料が付きにくく、さらにさびが広がります。黒皮は、表面を均一な膜で覆っている間は鋼材を保護していますが、少しでも傷が付くと腐食しやすくなります。
他の付着物なども塗装不良を起こす危険があるので
素地調整を入念に行い、塗装の前には確認をする必要があります。
3)適当ではありません。
塗装を施してから次の塗装に入るまでの時間を塗装間隔と言いますが、塗装時間は塗料によって違います。
もし塗装間隔を守らず次の塗装を施した場合、下層の塗料が表面に浮き上がってくるリフティング現象が発生するおそれがあるので、塗装間隔はしっかり確認します。
4)適当です。
塗料の標準使用量は、塗料によりそれぞれ違っており、面積(1㎡につき)の塗装量が設定されています。
気象条件や塗装対象の状態により塗料の消耗が早い場合もありますが、標準使用量にはその分のロスも含め、標準膜厚が得られるように定められています。
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02
はけ塗りは、汎用性が高くさまざまなものに採用されているが、泡などが発生しやすいため技術が必要となります。
2×
塗膜欠陥は、はけ目や流れ、縮み、白化などの様々な種類があります。
3〇
塗装の塗り重ね時間は、硬化作用や塗膜厚さなど、塗料により異なりますので、一定間隔ではありません。
4×
標準膜厚とは、求められる膜の厚さで、必ず標準膜厚を満たさなければなりません。
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03
広い範囲の施工は吹き付け塗装などがあります。
施工方法の選定は十分に気を付けます。
2)間違いです。
素地調整後は、施工箇所の確認を必ず行います。
3)正解です。
塗料の種類により施工方法は異なります。
4)間違いです。
施工管理基準に従い、良質な施工をします。
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