2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(前期)
鋼構造物塗装 問85

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度(前期) 鋼構造物塗装 問85 (訂正依頼・報告はこちら)

塗替え塗装の乾燥塗膜厚の測定に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

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この過去問の解説 (2件)

01

1)適当です。
塗膜厚の測定は、塗料が均一な厚さに塗装されているかを確認する検査です。素地調整程度が1種の鋼材に新設塗装を施した場合は、塗膜の乾燥塗膜厚を評価します。
評価の方法は、塗装表面に時期や電流を利用したブローブを当てて、電流を流し磁界を発生させて塗膜の厚さを測定します。
1ロット(調査範囲)につき大きさは200~500㎡の範囲(200㎡に満たない場合は10㎡ごと)で、測定数は25箇所以上、1箇所につき5回測定し、その最小値と平均値を測定値とします。
測定して得られた測定値は、以下に定められた管理基準値の範囲内であれば合格となります。
管理基準値
①ロットの塗膜厚平均値は、目標塗膜厚合計値の90%以上であること。
②測定値の最小値は、目標塗膜厚合計値の70%以上であること。
③測定値の分布の標準偏差は、目標塗膜厚合計値の20%を超えないこと。
(ただし、標準偏差が20%を超えた場合でも、測定値の平均値が目標塗膜厚合計値より大きい場合は合格とする。)
不合格のロットは再度同数の測定を行い、前回の測定値と合わせた計算結果が基準値を満たしていれば合格とし、満たしていない場合は最上層を塗り増しします。

2)適当ではありません。
素地調整程度が2種、3種C、4種の場合には、素地調整程度が1種の場合と同様に新設塗装の乾燥塗膜厚の評価をして、測定値の最小値と平均値を測定し、管理基準値も同様に適用されます。(※管理基準値の範囲は上記(1)を参照してください。)
しかし素地調整程度2種においては、塗膜厚平均値を塗替え塗装分の測定値の分布の「標準偏差」ではなく「目標塗膜厚合計値」の100%以上とします。

3)適当です。
素地調整程度が3種A、3種Bの場合は、塗装厚のばらつきが大きいため、1種のような塗膜厚の最小値と平均値の基準の適用が不可能となります。
鋼材が露出した部分では塗膜厚を十分に要するため、この場合は測定最小値を新設塗装の管理基準値の場合より10%大きく設定し80%に、塗膜厚平均値を塗替分の目標塗膜厚合計値の80%以上と設定します。

4)適当です。
素地調整は種類や工具によって仕上がりが異なり、素地調整程度1種ではさびや汚れの残存がありませんが、2種以降はばらつきがあります。
例えばディスクサンダーを使用した素地調整は一見除去ができているように見えますが、表面にさびや凹凸が少々残り、カップワイヤーブラシを使用した場合はさびの凹凸もかなり目立ちます。
その結果残存塗膜厚もばらつきがあるので、塗装の際はその方法にも配慮が必要です。

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02

正解は2
塗膜厚管理基準値は、
1、ロットの塗膜厚平均値は、目標塗膜厚合計値の90%以上であること。
2、測定値の最小値は、目標塗膜厚合計値の70%以上であること。
3、測定値の分布の標準偏差は、目標塗膜厚合計値の20%を超えないこと。
となっています。

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