2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(前期)
薬液注入 問92
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度(前期) 薬液注入 問92 (訂正依頼・報告はこちら)
シールド発進部などに用いられる補助工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 薬液注入工法は、地山の間げきや割れ目に注入材を浸透させ、土の骨格を乱すことなく間げきを閉塞して止水性を高めるものであり、強度の増加が期待できる。
- 凍結工法は、地下水があれば適用地盤に制約が少なく、また周辺地盤への影響もほとんどない。
- 高圧噴射かくはん工法は、薬液注入工法に比べ均質な改良体の造成が可能であるほか、適用地盤の制約が少ないという特徴がある。
- 仮壁切削工法は、仮壁を設置し直接シールドで切削、発進する工法で、発進又は到達のための薬液注入などの補助工法を最小限にすることができる。
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この過去問の解説 (3件)
01
薬液注入工法は、水ガラスやセメントなどを地盤に注入することで、砂礫の間隙にや割れ目を埋めて補強する補助工法です。
地盤からの湧水や崩壊を抑え、また土粒子の結合も強化させて、シールド発進部を守るために行われます。
2)適当ではありません。
凍結工法は、他の工法の適用が難しい場合に、地盤の間隙に溜まっている水を一時的に凍らせる工法で、遮水性が高く信頼性は高いです。
地下水があれば適用地盤に制約は少ないですが、凍土の成長は遅く、また粘性土が含まれる地盤では凍結による膨張と解答による収縮で周囲の地盤に影響を及ぼす可能性が高いので、この記述は間違いです。
3)適当です。
高圧噴射かくはん工法は、地盤の土砂と硬化材をかくはんして混ぜるか置き換えて、地盤内に柱状の改良体を造成する工法です。
止水性や強度性が向上し、薬液注入工法よりも改良度が優れています。
4)適当です。
仮壁切削工法は、掘削用機械で地盤の中を直接掘削しながら仮壁を形成する工法です。
薬液などを使用した地盤改良を最小限にできる、地山の鏡切りを必要としないなどの利点がありますが、騒音や振動、また現場の地盤状態により工法を適用する基準が確立されていないなどの問題点があります。
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02
薬液注入工法は、止水性を高めるものです。
2)正解です。
凍結工法はコストも高く、適応地盤の制約は多いです。周辺地盤への影響は少ないです。
3)間違いです。
上記の通り、高圧噴射かくはん工法は、薬液注入工法に比べ、狭い場所での施工及び、地中構造物をかわし改良できます。よって制約は少ないです。
4)間違いです。
上記の通り、薬液の注入は最小限にすることができます。
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03
1×
薬液注入工法は、土の間げきに薬液が浸透し、土粒子の結合で透水性の減少と強度が増加する工法です。
2〇
凍結工法は、凍結時に凍結膨張による地盤の膨れが発生しやすくなります。解凍時には逆に地盤沈下が起こる可能性があるので周辺地盤に影響を考慮する必要があります。
3×
高圧噴射かくはん工法は固化材を高圧で噴射し、地盤を切削しながら混合・撹拌する方法です。狭い場所の改良が可能なので地下構造物がある場所でも使用できます。
4×
仮壁切削工法とは、鉄筋の代わりにウレタン樹脂材料を使 用して到達部の壁を作製し、切削を容易にする工法です。
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