2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(前期)
薬液注入 問96

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この過去問の解説 (3件)

01

適当でないものは「水ガラスは、珪酸カルシウムと呼ばれる化学物質の略称である。」です。

選択肢1. 水ガラスは、石けん・洗剤の添加剤などで広く使われている安全性が高い材料である。

×

水ガラスは、薬液注入用に開発された材料ではなく、石けん・洗剤の添加剤など非常に広い用途に用いられている無機系の化学材料です。土木分野だけでなく幅広い分野で使用されています。

選択肢2. 水ガラスは、珪酸カルシウムと呼ばれる化学物質の略称である。

水ガラスは、珪酸カルシウムではなくケイ酸ナトリウムです。

選択肢3. 水ガラスの製造工程は、溶融工程と溶解工程の2工程から構成されている。

×

水ガラスは現在多くは乾式方で製造されており、水ガラスの溶融工程は炭酸ソーダと硅砂を反応させて半製品カレットを作ります。さらに溶解工程はそれを液状にし、所定のモル比に調整して出荷するものです。

選択肢4. 水ガラスは、一般的に3号水ガラスが用いられている。

×

3号水ガラスは比重が40以上、二酸化ケイ素28~30%、酸化ナトリウム9~10%、鉄0.02%以下、水不溶分0.2%以下の水ガラスです。

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02

適当でないものは「水ガラスは、珪酸カルシウムと呼ばれる化学物質の略称である。」です。

選択肢1. 水ガラスは、石けん・洗剤の添加剤などで広く使われている安全性が高い材料である。

適当です。

水ガラスは、初期は防火剤として使用され、石鹸の添加物や土壌硬化剤、洗剤、紙パルプ、窯業などに広く使われています。危険物や毒物にも該当しないので、高い安全性を持っています。

選択肢2. 水ガラスは、珪酸カルシウムと呼ばれる化学物質の略称である。

適当ではありません。

水ガラスは珪酸カルシウムではなく、珪酸ソーダや珪酸ナトリウムとも呼ばれ、二酸化ケイ素と酸化ナトリウムの混合物です。

選択肢3. 水ガラスの製造工程は、溶融工程と溶解工程の2工程から構成されている。

適当です。

水ガラスは、溶融工程にて炭酸ソーダと珪砂をケイ酸ソーダの固まりであるカレットを形成し、そのカレットを水などと共に液状化させる溶解工程を経て、モル数を調整し製造されます。

選択肢4. 水ガラスは、一般的に3号水ガラスが用いられている。

適当です。

水ガラスは、注入材料としては3号水ガラス(二酸化ケイ素が28~30%、酸化ナトリウムが9~10%含まれる)多く用いられます。

1号、2号は合成洗剤や鋳物に利用されます。

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03

適当でないものは「水ガラスは、珪酸カルシウムと呼ばれる化学物質の略称である。」です。

選択肢1. 水ガラスは、石けん・洗剤の添加剤などで広く使われている安全性が高い材料である。

水ガラスは石鹸添加物等で出来ています。よって上記の通りです。

選択肢2. 水ガラスは、珪酸カルシウムと呼ばれる化学物質の略称である。

珪酸ナトリウムです。よって上記は適当ではありません。

選択肢3. 水ガラスの製造工程は、溶融工程と溶解工程の2工程から構成されている。

上記の通り、溶融工程と溶解工程の2工程から構成されています。

選択肢4. 水ガラスは、一般的に3号水ガラスが用いられている。

上記の通り、3号水ガラスが一般的です。

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